Tokyo Automobile Service Promotion Association
Tokyo Automotive Service Industry Commerce Association
 
  自動車整備業の環境指針カーエアコン用フロン(CFC12)への取組み

 
  自動車は豊かな社会造りに貢献したものの、カーエアコン用フロンR12によるオゾン層の破壊や、使用済み自動車の不法投棄などの環境問題に代表される負の側面も有しています。 私達自動車整備業界は車社会の責任ある担い手として、環境のに積極的な役割を果たすため、次の指針により行動しています。

私達は、整備事業により生ずる廃棄物、フロンなどの汚染物質の最小化と適切な処理に努めます。
私達は、循環型社会の実現のため、資源の再利用に努めます。
私達は、ユーザーとの直接対話を通じて、廃棄物の適正処理への理解を深めてもらうように努めます。
   

  a.環境への影響
地球をとりまくオゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収し生物を守っています。

一方、カーエアコンで使用されているCFC12等の特定フロンは、いったん大気中に放出されると成層圏にまで達し、そこで強い紫外線を浴びて塩素を放出してオゾン層を破壊します。

地球規模でみた場合、熱帯域を除き長期的・全地球的にオゾン層の減少傾向が続いています。特に顕著なのは南極上空のオゾン層の減少で、9月〜10月頃にかけて南極上空のオゾン層が著しく減少する現象をオゾンホールと言い、1970年代の終わり頃から観測されるようになりました。また、このオゾンホールは近年大規模化が進んでいます。

オゾン層が破壊されることにより地上に降り注ぐ紫外線が増加(特に波長の短い有害な紫外線ほど影響が大きい)します。このため、「皮膚ガンの増加、免疫機能の低下、白内障の増加」等の人体への直接的影響のほか、稲や大豆など紫外線に対する感受性が高い作物の減収、水生生物への悪影響等、私たちの生活や環境に対する悪影響が心配されています。

b.整備工場の取組み
カーエアコンの整備を行う際は、フロン回収機をを使用してフロンを回収した後に行っており、回収したフロンは再利用するか破壊しています。
 なお、フロン回収機を保有していない工場は、適正に整備が行える電装品整備工場等に外注をしています。

c.整備工場の取組み
使用済み自動車からのフロン回収・破壊を積極的に取り組むため、(社)日本自動車工業会や各自治体等が運営するフロン回収・破壊システムに参加しています。