ができるまで。
 社団法人 東京都自動車整備振興会の広告をまとったラッピングバスが、みなさんの通勤・通学・おでかけの足となって都内を走っています。

 平成15年度に用意したラッピングバスは3台。整備業界のイメージキャラクターであるてんけん君・せいびちゃんとその家族をプリントし「ファミリー」と「環境」をイメージした外装です。

 期間は平成15年6月から平成16年5月、都内3営業所管内(都営、京王バス)を走行しました

 平成15年6月、京王バスさんに許可を得て、ラッピングバスができるまでを取材させていただきました
 
てんけんくんラッピングバスになる京王バスさんの車両です。
バス1台を3人の職人さんが約半日かけて作業を行います。
まずは下準備から。
きっちり洗車をして、ラッピングステッカーがはがれないように油膜や汚れを落とします。
 

貼りやすいように取っ手やバックライトのプラスチック部分等の付属部品を取り外します。

ラッピングステッカーのサイズは大きいもので140cmx120cm位。

貼る箇所によってサイズは違います。

専用の厚いフィルムで、張り直しもできるものだそうです。

バス1台ラッピングするのに、このステッカーを25〜6枚使います。

指示書を見ながらステッカーを貼る位置をガムテープ等で仮止めしてゆきます。

ステッカーの裏紙を剥がしながら、空気やゴミが入らないように注意し、専用のゴムへらを使ってていねいにバスに貼っていきます。
職人さんが一番緊張する作業です。

凹凸や、ナンバープレート、灯火類の箇所はこの段階では関係なく貼ります。

また、バスの形に合うようにカッターで大雑把に形を整えます。(タイヤ部分など)

また、絵がずれないように注意して貼ってゆきます。
大変な作業です。
ステッカーには予備がありませんから、失敗は許されません。
次は細かい作業です。定規とカッターを使ってバスの形にフィットさせるように、ていねいに切り離していきます。
ナンバープレートの箇所もこのように上手にくり抜かれます。

終盤を迎え、屋根の窓枠を貼ります。
(大きなステッカーから貼るので、割と小さな窓枠ステッカーは後から貼るようになります)


最後にバス会社の社名や乗り口、降り口の表示ステッカーを貼って、できあがりです。

取材協力
 東京都交通局 京王バス株式会社
相鉄エージェンシー 
2003 Tossnet