NO.250 9年7月1日号

1.「安全確保を図るための措置を講じつつ,分解整備検査を廃止するこ  とが望ましい」とした内容の運輸技術審議会答申が運輸大臣あてに提  出される

2.車検代行業者チェーンが道路運送車両法違反で摘発される

3.平成8年度自動車分解整備業実態調査結果

 『総整備売上高は6兆3,291億円,前年比3.7%減』

4.産経新聞へ「規制緩和と安全性の問題」に関する記事広告を掲載

5.平成9年度自動車点検整備促進全国キャンペーンスローガン決定

6.7月の行事予定 (6月26日現在)

1.「安全確保を図るための措置を講じつつ,分解整備検査を廃止することが望ましい」とした内容の運輸技術審議会答申が運輸大臣あてに提出される

 運輸技術審議会では,平成8年11月18日に諮問された「自動車の基準及び認証等の制度に係る国際化対応方策について」を受けて,自動車部会及び小委員会をそれぞれ3回開催して審議を行い,平成9年6月18日,古賀誠運輸大臣あて答申を行った。

 この答申においては,分解整備検査の見直しが盛り込まれ,「現在のところ,認証整備工場以外でユーザー自らが自動車を分解整備した場合には,分解整備検査の受検が必要であるが,制度の国際化整合化を図るため,今後は,継続検査等の検査制度及び整備工場の認証制度の維持を前提として,安全確保を図るための措置を講じつつ,分解整備検査を廃止することが望ましい」としている。 答申の概要は「資料1」のとおり。

2.車検代行業者チェーンが道路運送車両法違反で摘発される

 一部新聞報道によると,「全国にチェーン展開する車検代行業「ダイニチ」の盛岡支店が,認証資格を持たずに分解整備を行っていたとして,岩手県警に道路運送車両法違反(無認証分解整備事業経営)の疑いで家宅捜査を受けた」

 また,共同通信ニュースでは,「規制緩和による1995年7月の法改正に伴う業者の急増があり,整備を手掛けない車検代行業者が急増し,96年8月の調査では,全国で約5,000業者を数えた。このため,車検はパスしたものの,部品の寿命などに気づかずに車両トラブルになるケースもあるという」と報道している。

 車検代行業者の道路運送車両法違反に関する記事は「資料2」のとおり。

3.平成8年度自動車分解整備業実態調査結果 『総整備売上高は6兆3,291億円,前年比3.7%減』

 運輸省はこのほど,平成8年の「自動車分解整備業実態調査結果」をまとめた。

 それによると,総整備売上高は,対前年比3.7%減の6兆3,291億円となり,平成7年7月の車両法改正による影響が現れた形となった。

 また,平成8年6月現在の事業場(認証工場)数は,8万3,858工場で,前年に比べ660工場(0.8%増)の増加。企業数は7万1,313企業となり,560企業(0.8%増)の増加となった。

 整備工場数,企業数は増加したものの,整備要員は38万7,357人となり,対前年比99.7%と減少した。整備要員の平均年齢も専業40.9歳,兼業38.1歳,ディーラー27.8歳となり,依然として高齢化傾向をたどっている。

 ◆整備売上高

  総整備売上高は6兆3,291億円,前年に比べ2,402億円(−3.7%)減少しており,調査を開始した昭和39年以降伸び率がマイナスとなったのは,昭和61年以来である。

 ◆工場数

  工場数は8万3,858工場となっており,前年に比べ660工場(0.8%)増加している。

  専業工場において前年比−0.1%(− 27工場)

  兼業工場において前年比+3.4%(+528工場)

  ディーラー工場において前年比+0.8%(+133工場)

  自家工場において前年比+0.5%(+26工場)

 ◆企業数

  企業数は7万1,313企業となり,前年比+0.8%(+560企業)となっている。

 ◆整備要員数

  整備要員(工員)数は38万7,357人となり,前年比−0.3%(−982人)。

  整備士数は30万8,371人で,前年比+1.5%(+4,415人)。

 ◆整備要員1人当たり年間整備売上高(平均)

  整備要員1人当たり年間整備売上高(平均)は,前年比−3.4%の1,646万4千円となった。

   専   業 12,853千円(前年比−5.7%)

   兼   業 14,620   (前年比−8.3%)

   ディーラー 23,374  (前年比+0.9%)

 ◆整備要員平均年齢(平均)

   36.3歳(前年比+0.4歳)---高齢化の状況は過去年数と同様

 ◆年間整備要員給与(平均)

   3,881千円(前年比+2.1%)---過去年数と同様な伸び)

 実態調査集計結果一覧表は「資料3」のとおり。

4.産経新聞へ「規制緩和と安全性の問題」に関する記事広告を掲載

 振興会「法規・税制対策事業」の一環として,「揺らぐ車検制度,求められる自己管理責任『規制緩和と安全性の問題』」をタイトルに,6月25日付けの産経新聞朝刊(東京版)に,鶴岡会長と国際アナリストの長谷川慶太郎氏による対談記事を掲載した。

 対談は,「仮に規制緩和により車検が延長されても,費用の軽減にはつながらない(鶴岡会長)」,「積載オーバーのトラックは極端にブレーキの効きが悪くなり,一般車両より摩耗が激しいので,1年車検でもまめに点検しないと危険なこともある。期間を延長すれば良いというものではない(長谷川氏)」等の内容となっている。

 平成9年6月25日付けの産経新聞(朝刊)記事広告は「資料4」のとおり。

5.平成9年度自動車点検整備促進全国キャンペーンスローガン決定

 日整連では,毎年恒例となった「自動車点検整備促進全国キャンペーン」を9月から10月までの2カ月間にわたり展開するが,今般キャンペーンスローガンが決定した。

 スローガンは,一般公募5,620通の応募の中から厳選されたもので,今年のスローガンは「点検で クルマと地球の 健康管理」に決定した。

6.7月の行事予定 (6月26日現在)

7/1火 合同総務委員会 渋谷 健保会館 14:00

2水 中央会役員評議員合同会議 銀座 中小企業会館 13:30

振興会健保組合会 麻布 健保会館 15:00

足立支所業務二課オイル促進フェア(~6/4)花畑 足立支所前

3木 関ブロ会長理事長会議 大洗 大洗パークホテル 14:00

高齢者カウンセリング 飯田橋 シニアワークセンター 13:00

日整連経理担当者研修会 札幌 サンルートニュー札幌 13:30

4金 ◇街頭検査 東八道路

5土

6日 7月 執行部会議 駿河台 中大記念館 12:00

都会議所交通運輸部会 丸の内 東京商工会議所 14:00

8火 足立ブロック支部長会 綾瀬 マリアージュ玉姫殿 14:00

八王子ブロック支部長会 八王子 八王子支所 14:00

教育委員会 渋谷 健保会館 14:00

9水 練馬ブロック支部長会 丸山 文化会館 12:00

公益法人協会講習会(~7/11) 熱海 後楽園ホテル

10木 東日本ブロック専務理事研究会 松島 ホテル大観荘 14:00

事業担当者会議 丸山 文化会館 10:00

11金 日整連雇用高度化推進委員会 元赤坂 安全自動車会議室 12:00

日整連モデル整振システム担当者会議 元赤坂 日整連 14:00

高齢者セミナー閉講式 飯田橋 シニアワーク東京 10:00

八王子ブロック指定部会役員会 八王子 なか安 16:00

12土

13日 14月 品川ブロック支部長会 渋谷 健保会館 14:00

多摩ブロック支部長会 多摩 多摩支所(都整商) 13:00

15火 ◇自動車検査員教習試問 北品川、丸山、立川、中大、 9:00

16水 日整連・整商連・整政連 総会 麹町 東條インペリアル 15:30

近代化資金中央審査委員会 元赤坂 整商連 12:00

サービス健保委員会 渋谷 サービス健保 13:30

協組協議会 14:00

17木 (株)バンザイ幹部研修 バンザイ会議室 14:00

18金 検査登録事務連絡会 南青山 フロラシオン青山 10:30

講習専門委員会 北品川 整備会館 14:00

軽検協業務打合せ 18:00

墨田支部指定工場勉強会 中小企業センター 18:00

19土

20日 21月

22火 自動車分解整備事業者表彰 東大井 陸運支局 12:00

23水 協業協同組合問題プロジェクト 元赤坂 整商連 12:00

公取協事務取扱所長会議 千代田 ダイヤモンドホテル 14:00

江東支部指定工場勉強会

◇検定学科試験 二子玉川 世田谷工業高校 9:00

24木 金融審査委員会 丸山 文化会館 14:00

整備取引対策プロジェクト 14:00

足立支部指定工場勉強会 桜花亭 18:00

25金 品川管内支部長連絡会 戸越 水仙 15:30

北多摩支部国分寺地区会 国分寺 鳥春 19:00

関印協総会 大手町 KKRホテルTOKYO 16:00

26土 村山大和支部東大和地区会 西武遊園地 19:00

バンダイ自動車(株)職員研修 千葉研修センター 9:30

27日 大多摩支部レクリエーション 青梅 河辺 10:00

八王子支部役員会 国立 ホテル国立 16:00 28月

29火 江戸川支部指定工場勉強会 江戸川 グリーンパレス 16:00

30水

31木