NO.253  9年9月1日号

1.米通商代表,ブレーキを重要保安部品から除外等の規制緩和求め運輸  省に書簡

2.「平成10年度国家予算並びに税制改正等に関する要望書」を自民党都  連へ提出

3.テレビ朝日「ニュースステーション」において,ユーザーの保守管理  責任に関するテレビ放映が行われる

4.9月16日発売の「週刊朝日(9月26日号)」に鶴岡会長と宮崎緑さんと  の対談記事を掲載

5.週刊新潮(8月14・21日号)に「トラブル急増のユーザー車検」をタイ  トルとした記事が掲載される

6.「フロン回収費,消費者が負担」自動車3,000円前後,年内にも着手

7.不正改造車排除運動結果,18%が不良車両

8.全国の整備相談所に寄せられた平成9年度第1・四半期の相談件数は  96件

9.エアバッグ,ガス発生剤に毒性

10.二輪車安全運転推進月間運動について

11.9月の行事予定(8月25日現在)

1.米通商代表,ブレーキを重要保安部品から除外等の規制緩和求め運輸省に書簡

 時事通信ニュース及び共同通信ニュースによると,米商務長官と通商代表は,ブレーキなど自動車補修部品の規制緩和を求め,古賀運輸相あてに連名で書簡を送った。

 それによると,「1995年夏の日米合意で日本が努力を約束した補修部品の規制緩和について『日本側の取り組みのペースと対象範囲の狭さについて懸念を表明したい』と述べ,具体的には認証工場での整備・交換が義務付けられる重要保安部品指定からブレーキを除外するなど『一層の緩和を進めるよう強く促したい』」と指摘した。

 書簡では,こうした規制緩和が実行されれば,日本メーカーの系列下にある認証工場以外での点検や修理が拡大し「日本の自動車補修部品市場に真の競争原理を持ち込まれる」とし,日本の開放的な市場構造を実現するうえで,規制緩和が果たす役割の重要性を強調している。

 時事通信ニュース(8月20日)及び共同通信ニュース(8月21日)は「資料1」のとおり。

2.「平成10年度国家予算並びに税制改正等に関する要望書」を自民党都連へ提出

 去る8月19日(日),整備3団体連名による「平成10年度国家予算並びに税制改正等に関する要望書」を自民党東京都連へ提出した。

 要望書の内容は,(1)自動車の安全確保・公害防止の面に支障がでないよう車検期間及び点検・検査項目等の見直しは慎重に検討されたい(2)自動車関係諸税を抜本的に見直しされたい(3)民間施設の活用を図り,「民間車検」の一層の拡大を推進されたい,の3項目。

 なお,来る9月9日(火)自民党本部において,この要望書をもとに,自民党東京都連所属国会議員の先生方によるヒアリングが行われる。

 「平成10年度国家予算並びに税制改正等に関する要望書」は「資料2」のとおり。

3.テレビ朝日「ニュースステーション」において,ユーザーの保守管理責任に関するテレビ放映が行われる

 去る8月18日(月),テレビ朝日の「ニュースステーション」において,「車検について」を特集したテレビ放映が行われた。

 その内容は,自動車ユーザーの保守管理責任の重要性を訴えるもので,「平成7年7月に新車両法が施行されて2年が経過し,ユーザーでも車検が受けられるようになったが,現実はどうだろうか」ということにスポットを当てたもの。

 「車両法の改正により,ユーザー車検が急激に増加したが,果たして言われているように,車検は簡単に安くなったのだろうか。ユーザー車検の多くは,車検にパスすれば点検も整備もせず,点検整備が法律で義務付けられていることを知らないユーザーがいる」ということを前提に,実際に車検場ではどのような検査をしているのか,車検にパスしても整備を怠るとブレーキパッドが擦り減っていることも気付かず危険な状況であるというケースを説明している。

 「規制緩和のために車両法が改正され,やり方によっては車検は安くなり簡単になったが,その反面,間違いなくハンドルを握る管理責任は重くなった」とまとめ,「これだけは知っておきたい日常点検の方法」を紹介して番組を締めくくっている。

4.9月16日発売の「週刊朝日(9月26日号)」に鶴岡会長と宮崎緑さんとの対談記事を掲載

 法規税制対策事業の一環として,マスコミを活用した点検整備促進PRを実施しているが,来る9月16日(火)発売の週刊朝日(9月26日号)において,カラーグラビア3ページにより鶴岡会長と宮崎緑さんの対談記事を掲載の予定。

 この記事は去る6月25日(水),有楽町の朝日新聞談話室において鶴岡会長と宮崎緑さんが対談を行った様子を収録したもので,「車の安全確保はユーザー自らの責任か!?〜超クルマ過密国で問われる「自己管理責任」とは〜」を全体テーマとし,「新車検制度のもと,車とユーザーはどう変わったか」,「『超クルマ過密国』日本で,ユーザーに課せられた自己管理責任」,「点検整備で安全と安心を買うか」,「故障・事故の後でツケを払うか」等の内容により対談が行われた。

 週刊朝日掲載予定原稿は「資料3」のとおり。

5.週刊新潮(8月14・21日号)に「トラブル急増のユーザー車検」をタイトルとした記事が掲載される

 8月6日(水)発売の週刊新潮(8月14・21日号)の「新聞閲覧室」のコーナーに「トラブル急増のユーザー車検」をタイトルとした記事が掲載された。

 これは,7月26日付けの岩手日報の新聞記事をイラスト入りで掲載したもので,岩手県整備振興会のユーザー車検取得後の車両トラブルアンケート調査に基づき,「車検が通れば点検整備も済んでいるはず,と思い込んでいる誤解がトラブルを招く。24カ月点検が必要なことが念頭になく,車検代行業者の方が整備工場より費用が安いと思う利用者も多い」と指摘している。

 週刊新潮(8月14・21日号)の記事は「資料4」のとおり。

 なお,振興会関東ブロック共同広報の記事広告(ブレーキパッドは2ミリが寿命,部品の寿命をユーザー車検では教えてくれません)も同号において掲載している。

6.「フロン回収費,消費者が負担」自動車3,000円前後,年内にも着手

 8月6日付けの日本経済では,「政府は産業界と共同で,消費者に負担を求めてオゾン層破壊の原因となる特定フロンの回収を始める。年内にも自動車業界と共同で,廃車時に使用者から3千円前後の費用を取ってカーエアコンのフロン回収に着手。将来は冷蔵庫,エアコンなど家電製品にも拡大する。自治体が廃棄物を有料で回収する例はあるが,政府主導で負担を求める試みは初めて。フロン以外の環境破壊・有害物質でも消費者に負担を求める動きが広がりそうだ」と報道した。

 特定フロンの有料回収システムは「通産省と自工会,自販連が中心になって取り組む。新制度は廃車の際に,使用者から一定の費用を徴収しカーエアコンから特定フロンを回収する仕組みにする。メーカーや販売店がフロン抜き取り機や抜き取ったフロンを入れる容器を備え,回収したフロンは中継基地となる詰め替え施設を経由して,フロンを分解処理する施設へ輸送し処分する」ことになるよう。

 8月6日付けの日本経済新聞記事は「資料5」のとおり。

7.不正改造車排除運動結果,18%が不良車両

 6月1日から30日までの1カ月間にわたり,実施した「不正改造車を排除する運動」の実施結果が運輸省によりまとめられた。

 全国で145回実施した街頭検査では,17,016台の検査車両のうち,18.2%にあたる3,096台で不良車両を発見,うち195件に対して整備命令を発した。

 主な不正改造の例としては「窓ガラスへの着色フィルムの貼付」「違法な灯火装置の取付け」「タイヤの車体外への突出」「基準に満たない突入防止装置の取付け」「排気管の閉口方向の変更,消音器の取外し」「キャンピング車に改造した車両を元に戻し,そのまま手続きせずに使用」となっている。

 また,整備事業者に対する不正改造車の排除に重点を置いた監査を3,977件,運送事業や車体架装事業者,板金・塗装事業者,石油販売事業者,部品・用品事業者などに対する不正改造車排除への取り組み状況などにかかわる査察・指導を361件,それぞれ実施した。

 「不正改造車を排除する運動の実施結果」は「資料6」のとおり。

8.全国の整備相談所に寄せられた平成9年度第1・四半期の相談件数は96件

 平成9年度第1・四半期に全国の各自動車整備振興会の自動車整備相談所に寄せられた相談件数は総数で96件。このうち整備関係は73件,販売関係は4件,その他19件であった。

 主な相談事例は「資料7」のとおり。

9.エアバッグ,ガス発生剤に毒性

 8月6日付けの読売新聞で,エアバッグのガス発生剤に毒性があることが報道された。

 それによると,「国内の自動車メーカー各社が,自動車のエアバッグを膨らませるガス発生剤『アジ化ナトリウム』の使用を99年末までに全廃する方針を固めたことが明らかになった。アジ化ナトリウムは通産省工業技術院が昨年実施した調査などで人体に対し強い毒性があることが分かったため,通産省では自動車業界に対して善処を求めていた。エアバッグが作動した際に発生する窒素ガスは人体には無害だが,未使用のエアバッグを積んだ自動車を廃棄処分にした場合,有害なアジ化ナトリウムが外部に漏れる可能性があるという。アジ化ナトリウムは,エアバッグのガス発生装置に内蔵され,自動車が事故で強い衝撃を受けると,酸化剤と反応して大半が無害な窒素ガスに変わり,バッグを瞬時に膨らませる効果がある」

 読売新聞記事は「資料8」のとおり。

10.二輪車安全運転推進月間運動について

 (社)全国二輪車安全普及協会では,秋の全国交通安全運動の時期に一部同調し,9月11日(木)から9月30日(火)までの20日間にわたり,「二輪車安全運転推進月間運動」を実施する。

 同運動は,今年で22回目を迎え,自動二輪車および原動機付自転車を利用する者の安全を確保して,二輪車交通事故の防止・公害の減少を図ることを目的としている。

 1997年二輪車安全運転推進月間運動実施要綱は「資料9」のとおり。

11.9月の行事予定(8月25日現在)

9/1月 検査員教習修了式 錦糸町 三井生命ホール 13:00

◇EFIパート沚u習 丸山 文化会館

◇技術講習受付 (〜9/8)

2火 整備取引対策プロジェクト 渋谷 健保会館 14:00

八王子指定工場部会役員会 八王子 八王子支所 11:00

  3水 認定訓練校実施状況調査 北品川 整備会館 13:00

情報ネットワークプロジェクト 丸山 文化会館 12:00

局長表彰打合せ 横浜 関東運輸局 14:00

品川ブロック指定工場幹事会 渋谷 健保会館 18:00

4木  

5金

6土

7日

8月 八王子支部臨時総会・研修会 八王子 エルシー八王子 18:00

◇検査主任者技術研修会 丸山 文化会館

9火 自民党要望事項ヒヤリング 霞ヶ関 自民党本部 9:40

執行部会議 渋谷 健保会館 11:00

支部長会議 渋谷 健保会館 14:00

世田谷支部指定工場事業主勉強会 世田谷 富士観会館 16:00

技能競技大会運営部会 元赤坂 日整連 12:00

◇検査主任者技術研修会 丸山 文化会館

  10水 衆議院平沢勝栄議員早朝会 小岩 トップイン京成小岩 8:00

交安協安全運転推進委員会 市ケ谷 グランドヒル市ケ谷 11:00

関標協事務責任者会議 麹町 スクワール麹町 10:00

◇検査主任者技術研修会 丸山 文化会館

多摩支所健康診断 立川 東京いすヾ

11木 衆議院下村博文議員早朝会 池袋 ホテルメトロポリタン 8:00

認証書伝達式 東大井 陸運支局 13:30

足立ブロック パネルディスカッション 上野 台東区民会館 18:00

◇EFI パート講習 丸山 文化会館

12金

13土

14日

15月《敬老の日》

16火 近代化資金中央審査委員会 元赤坂 整商連 12:00

インターネット説明会(自工会) 丸山 文化会館

 17水 協組協議会 渋谷 健保会館 14:00

18木 検査登録連絡会 港南 東軽協 10:30

19金 八王子指定工場部会事業主勉強会 八王子 八王子市民会館 14:00

練馬ブロック指定工場部会役員会 丸山 文化会館 17:30

◇EFIパート講習 丸山 文化会館

20土 千代田支部マイカー点検教室及び交通フェア 9:00

ガス溶接講習 丸山 文化会館

21日 練馬支部マイカー点検教室 練馬 光が丘公園

調布狛江支部マイカー点検教室 調布 調布駅前

22月

23火 《秋分の日》

自動車点検整備推進運動 池袋 東京芸術劇場前

 24水

25木 協業協同組合問題研究プロジェクト 元赤坂 整商連 12:00

日整連ワーキングスタッフ会議 元赤坂 安全自動車会議室 12:00

26金 金融審査委員会 丸山 文化会館 14:00

世田谷支部マイカー点検教室及び反省会 三軒茶屋 18:00

27土 ガス溶接講習 丸山 文化会館

28日 29月

30火