NO.258  平成9年11月15日号

道路運送車両法の保安基準等が一部改正される,計量単位の「ホン」が「デシベル」に,また,「サイクル毎秒」が「ヘルツ」に変更となる

分解整備の定義に関する照会について

タイヤ整備不良(6.5台に1台)が増加,車種別ワースト1位は貨物車

専門認証,全体の約30%が専業者の活用

「平成9年度大気汚染防止推進月間」,アイドリング・ストップ運動を重点的に展開

秋の叙勲で森副会長が勲五等瑞宝章を受章

秋の褒章で福井副会長が藍綬褒章を受章

陸運関係従事者関東運輸局長,東京陸運支局長表彰受賞者決定

道路運送車両法の保安基準等が一部改正される,計量単位の「ホン」が「デシベル」に,また,「サイクル毎秒」が「ヘルツ」に変更となる

 計量法による法定計測単位の切り替えが行われることに伴い,「道路運送車両法の保安基準」並びに「自動車検査業務等実施要領」の一部が改正となった。

 「道路運送車両法の保安基準等の一部改正」の主な内容は,「道路運送車両の保安基準」,「指定自動車整備事業規則」及び「軽自動車検査協会に関する省令」において使用している計量単位の「ホン」が「デシベル」に,また,「サイクル毎秒」が「ヘルツ」に変更となった。これにより,平成9年9月30日付けで,運輸省自動車交通局技術安全部から日整連に対して同改正についての通知があった。

 「道路運送車両法の保安基準の一部改正」及び「自動車検査業務等実施要領の一部改正」は「資料1」のとおり。

分解整備の定義に関する照会について

 運輸省自動車交通局技術安全部では,平成8年1月から平成9年7月まで,分解整備の定義に関する照会内容及び回答内容をとりまとめた。

 照会事項は「シリンダヘッドの交換は分解整備に該当するか」,「ブレーキキャリパを取り外さずに,ブレーキパッドを交換した場合分解整備に該当するか」等の内容となっている。

 「分解整備の定義に関する照会について」は「資料2」のとおり。

タイヤ整備不良(6.5台に1台)が増加,車種別ワースト1位は貨物車

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)が97年秋の全国交通安全運動の期間中に行った路上タイヤ点検で,溝不足や空気圧不足などタイヤの整備不良率は15.5%と前年比で0.9ポイント悪化した。

 不良率のトップは依然として「溝不足」で6.2%,「異常摩耗」(5.2%),「空気圧不足」(3.3%)がこれに次ぐ。

 JATMAの路上タイヤ点検は,都道府県警察,陸運支局,日本道路公団などの強力で9月21日〜30日の間に行われ,高速道路上で13回(1,420台),一般道路が14回(1,786台),合計で27回(3,206台)だった。

 車種別の整備状況では,不良率1位は貨物車で20.1%(0.3ポイントの増加),次いで特種車17.6%(2.0ポイントの増加),乗用車12.1%(0.8ポイントの増加)の順となっており,全体的に不良率は増加している。

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)の「路上タイヤ点検結果」は「資料3」のとおり。

専門認証,全体の約30%が専業者の活用

 今年2月に発足した特定部品専門の認証工場(専門認証)制度で,既存整備業者で同制度を活用する例が目立っている。新たに専門認証を取る動きがある一方,従来の認証制度では対応できなかった車種の整備で専門認証取得を目指している。

 9月末現在の専門認証取得状況は,全国で103件,そのうち専業工場が33件,ガソリンスタンドが27件,用品店が22件,車検代行業者が7件,ディーラーが5件,その他9件となっており,すでに従来の認証を取得したうえで,専門認証を申請している専業工場が全体の約30%を占めている。

  ◆全国の専門認証取得状況(業態別)  (平成9年9月末現在)

     専業工場 ガソリンスタンド 用品店 車検代行業 ディーラー その他  合 計

 北海道  1  1    11  1   1   1    16

 東 北  6   1  1   0   1   0    9

 新 潟  0   0  1   0   1   1    3

 関 東 4   10  3   1   1   5   24

 中 部  7   9  0   0   0   0   16

 近 畿  12   0  0   2   1   1   16

 中 国  2   3  5   2   0   0   12

 四 国  1   0  0   0   0   0   1

 九 州  0   3  1   1   0   1   6

 沖 縄  0   0  0   0   0   0   0

 合 計  33   27  22   7   5   9  103

「平成9年度大気汚染防止推進月間」,アイドリング・ストップ運動を重点的に展開

 環境庁では,毎年12月を大気汚染防止推進月間とし,広く国民に対し大気汚染防止のための普及啓発活動を展開しているところであるが,本年も「平成9年度大気汚染防止推進月間」が実施される。

 今年度は自動車利用者(荷主・運転者等)によるアイドリング・ストップを推進することを重点展開としている。

 「平成9年度大気汚染防止推進月間」の実施要綱は「資料4」のとおり。

秋の叙勲で森副会長が勲五等瑞宝章を受章

 去る11月7日(金),運輸省共用大会議室において,「平成9年度秋の叙勲伝達式」が執り行われ,東整振関係から副会長の森勇氏,森賛自動車(株)〔江戸川支部〕が勲五等瑞宝章の栄に浴された。

秋の褒章で福井副会長が藍綬褒章を受章

 秋の褒章伝達式が,去る11月13日(木),運輸省共用大会議室において執り行われ,東整振関係からは福井忠雄副会長,福井自動車(株)〔千代田支部〕が藍綬褒章の栄に浴された。

陸運関係従事者関東運輸局長,東京陸運支局長表彰受賞者決定

 永年にわたり陸運関係従事者として尽力されてこられた方々におくられる,陸運関係従事者表彰式が次の日程で執り行われるが,東整振関係からは関東運輸局長表彰3名,東京陸運支局長表彰3名の方々の受賞が決定した。

◆陸運関係従事者関東運輸局長表彰

  ■表彰式 平成9年11月21日(金)14時 横浜市開港記念会館

  ■受賞者

     氏  名     事 業 所 名   支 部

    原田 裕介  東京三菱ふそう自動車販売(株)  品川

    井田 幸男  トヨタ東京カローラ(株)     目黒

    鈴木 勝利  日産プリンス東京販売(株)    大田

◆陸運関係従事者東京陸運支局長表彰

  ■表彰式 平成9年11月19日(水)15時 東京陸運支局

  ■受賞者

     氏  名     事 業 所 名       支 部

    関口  豊  (株)スズキカルタス東京      江東

    根本  治  東京日野自動車(株)         港

    常田 玖二  (学)トヨタ東京整備学園日本自動車整備専門学校  八王子