NO.268 10年5月1日号

1.自動車ユーザー保守管理意識調査,定期点検実施は65%

2.凍結防止剤の道路散布,実は塩,「道の塩害でブレーキ故障」

3.道路運送車両法施行規則一部改正,自動車に関する表示が一部改正される

4.死亡ひき逃げ事件,捜査協力方依頼について

5.5月の行事予定(4月27日現在)

1.自動車ユーザー保守管理意識調査,定期点検実施は65%

 関東運輸局は改正車両法施行後3年目における自動車ユーザーの保守管理に関する意識調査結果についてまとめた。

 この調査は,自動車点検整備推進運動の重点期間である平成9年9月1日から10月31日までの2カ月間にわたり,1都7県の点検整備推進運動の催し会場に来場した21万8千人のうち不特定自家用自動車のユーザー1,714人を対象に面接法によるアンケート方式で新制度や自動車の保守管理等に対する意識調査を行ったもの。

 主な調査結果の概要は以下のとおり。

@車両法改正の認知度について

・新しい検査・点検整備制度を「知っている」人は,全体の約2/3(65.9%) であり,前回の52.9%に比較すると13.0ポイント増加している。男女別では,女性(49.4%)よりも男性(77.5%)の認知割合が高い。

A自分の車の維持・管理の責任について

・全体の64.2%の人が「当然負うべきと思う」と答えている。「まあ負うべきと思う」の30.7%と合わせると全体の94.9%の人が自分で責任を負うべきと思っており,保守管理責任の主体がユーザーであることの認識は概ね  定着してきているものと考えられる。

B整備工場におけるサービス体制,整備料金について

ア.改正後の整備工場におけるサービス体制,整備料金等についてどう感じているか

・「以前よりよくなったと感じている」と感じている人は,35.2%であり,その内容は,「整備内容を分かりやすく説明してくれるようになた」,「点検整備メニューが多くなった」,「営業時間の延長,祝祭日の営業等利用しやすくなった」,「点検等の点検整備料金が安くなった」,「接客態度がよくなった」の順となっている。

イ.整備料金について説明を受けたことがあるか

・「ある」と答えた人は41.1%であり,前回の33.2%と比較して7.9ポイント増加している。

ウ.整備内容について説明を受けたことがあるか

・「ある」と答えた人は53.6%であり,前回の47.5%と比較して6.lポイント増加している。

エ.整備工場に望む事項

・「整備した内容について説明してほしい」が全体の約2割で最も多く,次いで「整備料金を安くしてほい」,「ユーザーの要望をよく聞いてほしい」の順となっている。

オ.車検を受ける際に重視する事項

・「整備料金がやや高くても予防的な整備を望む」が全体の約3割で最も多く,次いで「整備料金が高くても次の車検まで故障しないような確実な整備を望む」,「法令で定める最低限の点検整備で整備料金も安いほどよい」の順となっており,全体の約6割が,整備料金は多少かかっても確実な整備を望む傾向が伺える。

C日ごろ行っている自動車の維持管理について

ア.日常,自分で車の点検をしているか

・「する」と「時々する」を合わせると全体の約6割の人が何らかの点検をしていることとなっている。

イ.タイヤ交換をしたことがあるか

・55.2%の人が「ある」と答えており,男女別では,女性(30.2%)よりも男性(73.0%)の経験割合が高い。

ウ.最近1カ月間にボンネットを開けたことがあるか

・58.5%の人が「ある」と答えており,男女別では,女性(36.8%)よりも,こちらも男性(74.0%)の経験割合が高い。

エ.定期点検をしているか

・65.2%の人が「実施している」と答えている。

オ.車の点検整備の必要性をどのように感じているか

・84.6%の人が「必要」と答えているが,この結果を上記エと比較すると,点検整備の必要性の認識と定期点検の実施率とでは約2割の開きがあり,必要性の認識が必ずしも実施に結びついていないことが伺える。

カ.最近1年間に,車のトラブルを経験したことがあるか

・26.4%の人が「ある」と答えている。

Dユーザー車検について

ア.ユーザー車検を受けたことがあるか

・「ある」と答えた人は17.2%であり,前回(16.8%)と,ほぼ同様となっている。年代別では,年齢が高くなるにつれて受検の割合が高くなる傾向を示している。

イ.ユーザー車検を受けたいと思うか

・「受けたい」と答えた人は,26.0%であり,前回(29.1%)に比較して3.1ポイントの減少となっている。年代別では,40代が20.9%で最も低く,40代を境にして,年齢が高くなるほど又年齢が低くなるほど「受けたい」と答えている人の割合が高くなる傾向を示している。

E「定期点検整備」と「車検(検査)」の違いについて

・「わかっている」と答えた人は,68.8%であり,男女別では,女性(57.2%)よりも,男性(77.1%)の認識度が高い。


2.凍結防止剤の道路散布,実は塩,「道の塩害でブレーキ故障」

 4月20日付の朝日新聞ニュース速報によると,高速道路などに「凍結防止剤」として塩が大量散布され,車のブレーキが腐食して人身事故が起きるなど道路の塩害が深刻化していることがわかった。

 日本道路公団などによると,1992年のスパイクタイヤの禁止以降,凍結事故防止のため大量にまくようになった。高速道路では1キロに30〜40トンもまいており,散布量は年間30数万トンと10年前の3倍以上に増えた。国産車には腐食防止の安全基準がなく,車輪を支える大型ばねや二輪車の駆動チェーンが

1,2年で折れた例がある。前例がない事態に運輸省は実態調査を始める。

 凍結防止剤が原因の人身事故は昨年8月,金沢市内で起きた。運送会社の大型トラックのブレーキが突然きかなくなり,信号待ちの乗用車に追突し,会社員が負傷した。

 運送会社とトラックのメーカーが調べると,ブレーキパイプに針ほどの穴が開き,ブレーキ液がない。パイプの表面は腐食し,塩分が付いていた。運送会社が保有するトラックを調べると,5台でパイプの腐食が見つかり,メーカーが無償で防錆処理した改良品と交換した。

 別の大手運送会社の金沢支店長は「北陸道を使っているが,最近はラジエーターの前部がぼろぼろに腐食したりして,修理費が会社の全国平均の6割増しになっている」と話す。

 今後はスチーム洗車装置を新設し,走行後の洗車を徹底するという。

 日本道路公団によると,全国の高速道路でまく凍結防止剤は,塩化ナトリウムがほとんどで,塩化カルシウムもある。雪が多かった95年度の散布量は16万トン。スパイクタイヤの禁止前に比べて倍増した。

 建設省も直轄国道(延べ2万1千キロ)で,計5万3千トン(96年度)まいている。新潟県や長野県は県内の一般道路に1万トン前後をまいており,92年以前の3,4倍に増えた。岡山県や熊本県の散布量も雪が多い年は千トン前後だ。

 塩化ナトリウムや塩化カルシウムを扱う業界によると,凍結防止剤として出荷する量はそれぞれ20数万トンと10数万トンという。

 塩害によるメーカーのリコールも目立つ。1月にトヨタが乗用車8万台をリコールしたのは,凍結防止剤の侵入でエンジン始動の電磁スイッチが短絡する事故が東京,静岡,愛知,秋田で8件起きたためだ。

 マツダは昨年7月,前輪の大型ばねが腐食し折れるとして乗用車4千台をリコール。北海道で昨年4月に2件起きた事故では,直径12ミリの鋼製ばねが2年足らずで折れていた。

 95年6月,川崎重工が自動二輪車1万台をリコールした。後輪の駆動チェーンが1年足らずで腐食して切れる事故が北海道と東京で3件起きたためだ。

 凍結防止剤が原因のリコールが相次ぐ異常事態に,運輸省自動車交通局は「塩がどのように車の重要部品を腐食させるのか,その進み方や散布の実態を早急に調べたい」と話す。

 凍結防止剤の大量散布で塩害が起きることは,北欧や北米ではすでに知られており,車の部品の腐食対策などが取られている。

 日本道路公団は「凍結防止剤は欠かせない。ただ,塩であることは一般的に知られていないので,今後はパンフレットなどで知らせていく。ドライブ後の洗車も推奨していきたい」と話している。【4月20日 朝日新聞ニュース速報より】


3.道路運送車両法施行規則一部改正,自動車に関する表示が一部改正される

 3月27日,道路運送車両法の施行規則の一部が改正され,一般運送事業等における貨物用自動車の表示について,「軽貨物」,「一般・通運」,「一般・航空」の表示を廃止する等についての自動車に関する表示が一部改正され,同日付けで施行された。

 道路運送車両法の施行規則の一部改正については,「資料1」のとおり。


4.死亡ひき逃げ事件,捜査協力方依頼について

 平成10年4月18日(土),午前0時55分ころ,江東区扇橋2丁目(清洲橋通り沿いの裏通り)において,道路を横断中の64歳の男性が車にひき逃げされ死亡するという事件が起きた。

 犯人の車は,前部ボンネット又は前部フロントが凹損又は破損。フロントガラスが,クモの巣状かひび割れしているものと思われる。

 また,平成10年4月20日(月),午後9時20分頃,川崎市中原区下沼部2033番地サクラノ幼稚園前多摩沿線道路上で,自転車に乗った男性が死亡するひき逃げ事件が発生した。逃走犯人の車は,黒っぽいRV車である。

 今般,この2件のひき逃事件に際し,深川警察署並びに神奈川県中原警察署より捜査協力方依頼があった。

 「捜査協力方依頼」は,「資料2」のとおり。


5.5月の行事予定(4月27日現在)

5/1金 東政連正副幹事長会議 向島 墨田三菱    11:00

2土

3日 《憲法記念日》

4月 《振替休日(憲法記念日)》  

5火 《子供の日》

6水

7木 大田支部総会 蒲田 ア・ペア 16:00

練馬ブロック指定工場部会役員会 丸山 文化会館 18:00

8金 整商連企画委員会 元赤坂 整商連 13:30

正副会長正副理事長会議 渋谷 健保会館 11:00

東政連幹事会 渋谷 健保会館 14:00

目黒支部総会 目黒 雅叙園 17:30

立川支部総会 立川 立川グランドホテル 17:00

八王子支部総会 八王子 エルシー八王子 18:00

9土

10日

11月 振総務委員会 渋谷 健保会館 11:00

商総務委員会 渋谷 健保会館 14:00

文京支部総会 小石川 サテライトホテル後楽園 18:00

12火 品川ブロック総会 白金台 八芳園 16:30

足立ブロック総会 浅草ROX ニューオータニ 18:00

八王子ブロック総会 八王子 京王プラザホテル八王子 17:30

小野清子各種団体総決起大会 永田町 自民党本部 15:00

◇CNG講習会 滝野川 東京ガス滝野川スクール 9:00

13水 正副会長正副理事長会議 渋谷 健保会館 10:30

合同支部長会 渋谷 健保会館 12:00

商推薦会議 渋谷 健保会館 13:45

振商理事会 渋谷 健保会館 14:00

板橋支部総会 池袋 白雲閣 17:00

武蔵野支部総会 吉祥寺 東急イン 18:30

◇CNG講習会 滝野川 東京ガス滝野川スクール 9:00

14木 日整連・整商連(14:30)理事会 八重洲 ホテル国際観光 13:30

日整連出版社取締役会 八重洲 ホテル国際観光 13:00

練馬ブロック総会 池袋 東方会館 17:00

東清支部総会

東京都軽自動車協会総会 箱根湯本 天成園 14:30

関標協総会 熱海 さざん亭 14:30

◇CNG講習会 滝野川 東京ガス滝野川スクール 9:00

15金 振商政決算監査 丸山 文化会館 10:00

認証書交付式 東品川 支局会議室 13:30

調布狛江支部総会

16土 中央支部総会 箱根湯本 河鹿荘 15:00

17日

18月 近代化資金中央審査委員会 元赤坂 整商連 12:00

多摩ブロック総会 立川 立川グランドホテル 16:30

19火 北支部総会 西巣鴨 神戸屋別館 15:30

北武支部総会 小平 葉やま 17:00

20水 正副会長正副理事長会議 渋谷 健保会館

21木 練馬支部総会 練馬 光が丘第一ホテル 15:00

日機工創立50周年式典 百人町 ホテル海洋 15:00

22金 東自販総会 神宮前 東郷記念館 17:00

千代田支部総会 飯田橋 ホテルエドモント 17:30

自動車事業協同組合総会 百人町 ホテル海洋 15:30

東中販総会 目白 椿山荘 17:30

23土

24日 25月

26火 正副会長正副理事長会議 百人町 ホテル海洋 11:00

東政連総会 百人町 ホテル海洋 13:00

通常総代会 百人町 ホテル海洋 13:30

通常総会 百人町 ホテル海洋 15:00

振商理事会 百人町 ホテル海洋 17:30

懇親会 百人町 ホテル海洋 18:00

27水 日整連・整商連通常総会 丸の内 パレスホテル 13:00

関ブロ会長理事長合同会議 丸の内 パレスホテル 11:30

28木 金融審査会 丸山 文化会館 14:00

29金

30土 「東京自動車三十年会記念碑」顕彰祭上野 記念碑前 11:00

31日