1.運輸省,車検延長による影響試算,死傷者,軽乗用で2%増,運技審諮問に反映 |
2.日整連,整備需要等動向調査について |
3.「不正改造車排除キャンペーン」のラジオ・スポット放送について |
4.日石,車サービスの複合スタンド「Dr.Drive」1号店オープン |
5.平成9年度第4・四半期に全国の整備相談所に寄せられた相談件数は75件 |
6.ナンバープレート希望番号制スタート,1番人気は「8888」 |
4月30日付の日刊自動車新聞報道によると,運輸省は,軽自動車など5車種について車検証の有効期間を延長した場合の社会的影響を試算した。
それによると,整備不良が原因の交通事故による年問推定死傷者数は,軽乗用車が2.0%,軽貨物車では0.9%増加することなどがわかった。同省は5月に予定する運輸技術審議会への諮問に,これら試算結果を反映させる考えだ。
運輸省の試算は,軽自動車のほか小型二輪車,レンタカー(貨物),特種車,大型特殊車の5車種について行った。3月に公表した乗用車,トラック,レンタカー(乗用),タクシーなどについての試算結果に追加したもの。
軽は乗用・貨物それぞれについて初回のみを1年間延長した場合を想定。不具合の発生率や整備不良が要因となった交通事故による死傷者などを推定した。 軽乗用車では初回4年の場合,初回車検時の不具合率は60.3%,1台当たりの平均不具合箇所は1.3カ所と推定された。不具合率から試算した社会的影響は,交通渋滞が3.5%,排出ガスが一酸化炭素で0.3%増加する。軽貨物車は,初回3年の場合,初回車検時の不具合率は54.9%。1台当たりの平均不具合個所数は1.0カ所で,不具合率から試算した社会的影響は,軽乗用車とほぼ同等だった。
また,自家用貨物車に分類される貨物レンタカーの推計結果は,不具合率,不具個所数,社会的影響のすべての面で,3月末に公表した自家用貨物車全体の推計結果よりもはるかに影響度が低いことがわかった。
これら試算結果は,「自動車の検査・点検整備に関する基礎調整検討会」の97年度報告書に盛り込まれる模様。
日整連が今年1月に実施した「整備需要等動向調査」(回収合計998工場,平成9年7〜12月実績)によると,総整備売上高が対前年同期比プラスは36.7%と前回調査よりも減少した一方,逆にマイナスは37.8%に増加し,整備業界の景況感に改善の兆しは見えなかった。
業態別では,ディーラーは比較的好調なもののマイナスが3割を超え,専業認証のプラスは19.7%に下落した。
日整連は平成7年7月の車両法改正以降,上期と下期の年2回(1月,7月)同調査を実施しており,今回の回収数は専業認証238工場,同指定390工場,ディーラー指定370工場。
総整備売上高の対前年同期比プラスは前回調査から4.9ポイント減り,逆にマイナスは4.4ポイント拡大し,総入庫台数も同様にプラスからマイナスに移行している。
このうち,専業認証の売上プラスは2割を切った半面,マイナスが39.9%と約4割に達し,苦戦の様相が一段と際立ってきた。他方,ディーラーのプラスは51.6%と,依然半数を超えているが,その割合は低下してきている。
定期点検の入庫台数は,1年点検が「増えた」はディーラーの49.7%に対し,専業認証は7.6%と極めて少ない。2年点検(車検)が「増えた」はディーラー51.1%,専業認証は20.2%と格差は埋まらないが,専業認証は前回調査より1.8ポイント増加し,やや回復した。
整備料金単価を見ると,1年点検は「変化なし」が全体の48.9%を占め,専業認証と同指定は「変化なし」が5割以上に達し,硬直的なのに比べ,ディーラーは「下がった」の47.0%が最も多い。
2年点検は「変化なし」43.6%,「下がった」41.7%とともに4割以上となった。とくにディーラーの「下がった」は46.2%に拡大し,低価格戦略が続いている。
また,整備業界の景況感は「やや悪い」「かなり悪い」を合わせて85.2%と,前回よりさらに8.1ポイント悪化。整備業界の景気回復時期については「回復しない」「わからない」を合わせると73.6%に達し,先行き不透明感が支配している。
「整備需要等動向調査の概要」は「資料1」のとおり。
本年も6月1日から30日にかけて,「不正改造車排除運動」が実施されるが,日整連では,昨年に引き続き,同運動の一環として「不正改造防止」を一般ユーザーに広く周知することを目的として,次のとおりラジオ・スポット放送(全国ネット)を実施する。
今回のラジオ・スポットには,格闘技K1でおなじみのアンディ・フグが起用され,不正改造車の排除をアピールしている。
1)放送期間平成10年6月1日(月)〜6月30日(火)の1カ月間
※土日を除く(月)〜(金)
2)放送局
文化放送(33局全国ネット)
・放送番組「松崎しげる陽気にGENKI!」
10時30分〜10時40分(10分番組)
3)放送(ラジオコピー)内容
20秒コマーシャル
アナウンサー 只今,運輸省が中心となって
不正改造車排除運動実施中!
アナウンサー アンディ・フグ!!
アンディ・フグ ルール違反は,断じて許さない!オス!
アナウンサー しない,させない,クルマの不正改造
不正改造防止推進協議会でした
日本石油は,自動車点検・整備事業をテコ入れし,車検の取り次ぎなど自動車関連サービスを複合化させた新しいガソリンスタンドを「Dr,Drive(ドクタ一・ドライブ)」の名称で全国展開する。一号店として,群馬県高崎市内に4月30日オープンし,首都圏を中心に当面24店舗を開店する予定。
Dr.Driveは,国家資格をもった整備士を常駐させて,日常の無料点検から車検サービスまでを来店客に提供するのが売り物。同社系列のガソリンスタンドは今年3月末で約9,700店あるが,将来的には,このうち約5,000店をDr.Driveに移行させる計画だ。
平成9年度第4・四半期(平成10年1〜3月)に全国の各自動車整備振興会に設置された自動車整備相談所に寄せられた相談件数は75件となった。
75件の内訳は,整備関係58件,販売関係9件,その他8件となっている。
主な相談事例は「資料2」のとおり。
5月6日から全国26カ所の陸運支局などでナンバープレートの希望番号の受付が始まったが,運輸省のまとめによると,初日の6日には,全国合計で3千件強の申し込みを受け付けた。
東京陸運支局で希望番号の受付を行った陸運賛助会によると,同支局では
「・・・1」や「7777」などの抽選対象番号の申し込みが全車種合計で55件,任意の数字で申し込む希望番号の申し込みが同191件だった。
抽選番号のうち,最も人気が集中したのは「8888」で同14件。次いで「・・・1」「・・・8」などの順になっている。
一方「7777」は普通乗用車(3ナンバー)で申し込みがゼロだったことなど,当初人気が集中すると見られていた“ラッキー7”関連の番号は,意外にも人気薄だった。(日刊自動車新聞より)