さきに閣議決定された「新規制緩和推進3カ年計画」によれば,『トラック等の自動車検査証の有効期間の延長については,平成9年度に実施した調査結果を踏まえ,安全確保,公害防止の面を含め,延長の車種,期間等の総合的な検討を行ったうえ,運輸技術審議会に諮問し,10年度中に具体的な結論を得て,所要の措置を講じる』となっている。
この問題については,本来,故障等による交通渋滞,交通事故,地球環境の保全など,安全・環境両面の観点から議論されるべきものであるにもかかわらず,トラック業界側は主として経費節減の目的から関係方面に陳情等を行っているところである。
こうした情勢を踏まえ,このたび整政連・日整連・整商連から,地元の自民党自動車整備議員連盟所属の先生方らに緊急陳情するよう要請を受けた。これが全国規模による組織活動の一環であり,業界の目下の最重要課題の一つであることから東整振,都整商,東政連の整備3団体では,本要請に基づき,去る5月19日(火),衆議院議員並びに参議院議員の国会の先生方へ「トラック等の車検期間の見直しは,安全確保・環境保全の面でいささかも後退することがないよう措置されたい」とする陳情を行った。
当日は,鶴岡会長,福井副会長,菱沼副会長,中嶌副幹事長ら執行部と臼井板橋支部長(下村博文代議士への陳情),川上葛飾支部長(平沢勝栄代議士への陳情)ら一行が衆参両議院会館を巡回訪問し,国会議員の先生方並びに政策秘書等へ陳情(陳情書「資料1」)を行った。
陳情を行った先生方は,以下のとおり。
〔衆議院議員〕
与謝野馨,深谷隆司,※鳩山邦夫,栗本慎一郎,森田健作,※小杉隆,
越智通雄,粕谷茂,※石原伸晃,※吉田公一,※小林 興起,※下村博文,
八代 英太,鴨下一郎,西川太一郎,※柿澤弘治,島村宜伸,※平沢勝栄, 小沢潔,※伊藤公介,小林多門,石川要三
〔参議院議員〕
小野清子,保坂三蔵,※泉信也,戸田邦司,寺崎昭久
(注) ※印は先生本人に直接陳情
去る5月22日(金)午前8時30分から自民党本部において「自動車整備議員連盟総会」が緊急関催され、トラック等の車検期間延長問題が討議された。
当日は,運輸省荒井自動車交通局長から最近の検査制度等の規制緩和状況が報告されたあと、日整連平沼会長からお礼の挨拶に続いて、樋口専務理事は「トラック等の車検期間延長は運輸省の調査資料からも安全確保、環境保全の面から少なからず問題である」旨を指摘し、延長反対の陳情を行った。
出席された多くの先生方から「安全・環境保全にかかわる規制緩和は行うべきではない」旨の意見が出された。
その結果、「決議文」が全員一致で可決された。この決議文は、直ちに自民党三役、規制緩和推進本部長、運輸大臣ほか、関係方面に配布される。
なお、都連所属の国会議員からは、小杉隆、柿澤弘治、下村博文、小林興起、平沢勝栄、小林多門らの先生方が出席(本人出席)された。
決議文並びに当日の資料は「資料2」のとおり。
分解整備検査の廃止,完成検査終了証の有効期間の延長等を盛り込んだ「道路運送車両法の一部を改正する法律案」が,今国会に提出されていたが,5月12日に衆議院,5月20日に参議院において可決され,成立した。
新車完成検査終了証の有効期間延長(現行6カ月を9カ月)は公布と同時に施行され,装置別型式指定制度の創設と分解整備検査の廃止は12月までには施行されることとなった。
「道路運送車両法の一部を改正する法律の成立について」(プレス発表資料)は,「資料3」のとおり。
軽自動車の自家用車については,指定された地域において使用する場合,警察署へ保管場所の届出を行うことが義務づけられており,さらにこの指定地域が平成11年1月からは新たに人口20万人以上の市及び県庁所在市まで拡大される予定になっているが,保管場所の届出率が低い状況にあり,このまま推移するとさらに厳しい規制となることも想定される。
このような状況において,自動車工業会では,警察庁,全軽自協と連携をとりながら,保管場所届出徹底のための活動を展開することとしており,今般,日整連より,軽自動車の保管場所届出徹底についての協力方依頼があった。
中古車の保管場所届出徹底に関するお願いについては「資料4」のとおり。
平成9年3月に再改定された規制緩和推進計画を踏まえ,安全水準が低下しない範囲において,道路運送車両の保安基準の一部が改正され,平成10年3月31日付けで省令が公布された。
改正項目は以下のとおり。
(1)特殊自動車の輪荷重に係る基準の緩和
(2)空気入りゴムタイヤ及び固形ゴムタイヤの接地圧に係る基準の緩和
(3)座席幅に係る基準の緩和
(4)座席定員に係る基準の緩和
規制緩和推進計画に基づく道路運送車両の保安基準の一部改正については「資料5」のとおり。
軽自動車検査協会がまとめた97年度のユーザー車検動向によると,軽自動車のユーザー車検件数は対前年度比15.3%増の48万7,288件となった。
軽のユーザー車検の伸び率は,94年度の対前年度比98.4%増をピークに,95
年度は同76.3%増,96年度は同35.4%増と推移し,94年度に比べれば件数は5倍以上になっているものの,伸び率は徐々に縮小している。
97年度の軽のユーザー車検のうち,代行業者が持ち込む割合は対前年度比2.1ポイント増の85.9%に達しており,全体の件数を押し上げる形になっている。一方,ユーザー自らが持ち込んで受検した件数は前年度比に比べ0.89%増の6万8,937件。ユーザー車検の伸びに比べて小さい。
軽自動車件数に占める再検査は11万9,545台で,ユーザー車検件数の24.5%に当たる。93年度に30.2%を記録して以来,再検査比率は下がる傾向にあるものの,4台に1台が再検査を受けている。
法規税制対策事業の一環として,去る5月25日(月)付けの日本経済新聞夕刊(全国版)に,自動車の点検整備促進及びユーザーの自己管理責任意識高揚のための記事広告を掲載した。
日本経済新聞へ掲載した記事広告は「資料6」のとおり。
6/1月 関陸会定期総会 九段 アルカディア市ケ谷 14:00
2火 執行部会議 (~6/3) 山梨
3水 自動車問題研究会 中野新橋 サンバレー 16:00
多摩ブロック指定部会役員会 国立 三自協会館 12:00
4木 都自動車会議所総会 新宿 京王プラザホテル 16:30
5金
6土
7日
8月 関ブロ合同幹事会 渋谷 健保会館 11:00
全標協通常総会 虎ノ門 農林年金会館 14:30
島根整振業務実施状況先進地視察来訪 丸山 文化会館 11:30
9火 整備三団体記者会見 大久保 ホテル海洋 16:30
◇街頭検査 富士街道
10水 執行部会議 渋谷 健保会館
合同支部長会 渋谷 健保会館
日整連整備相談担当者研修会 千葉
多摩ブロック青研総会 国立 三自協会館 18:30
11木 練馬ブロック指定工場部会総会 東中野 日本閣 17:00
12金 八王子ブロック指定工場部会総会 山梨 ホテルかげつ 16:30
13土
14日 15月 部外功労者局長表彰式 横浜 関東運輸局 14:00
高齢者セミナー 飯田橋 シニアワーク東京 9:00
16火 近代化資金中央審査委員会 元赤坂 整商連 12:00
全国検査登録印紙売捌協議会 箱根湯本 吉池 15:00
高齢者セミナー 飯田橋 シニアワーク東京 9:00
17水
18木 関ブロ会長理事長会 鬼怒川 鬼怒川観光ホテル別館 14:00
検査登録連絡会 港南 東軽協 10:30
都自動車会議所研修会 大手町 経団連会館 14:00
19金 部外功労者支局長表彰式 東品川 東京陸運支局 14:00
◇LPG講習 渋谷 健保会館
20土
21日 22月 関ブロ合同幹事会 北茨城 五浦観光ホテル別館 16:00
構造改善事業推進担当者研修会(~6/23)五反田 ゆうぽうと 14:00
23火 購販事業管理者研修会(~6/24) 五反田 ゆうぽうと 13:30
24水 東軽センター臨時総会
25木
◇自動車検査員教習 台東区民会館、三多摩会館
26金 多摩ブロック指定部会総会 立川 立川グランドホテル 15:30
◇自動車検査員教習 文化会館、三多摩会館
27土
28日 29月 ◇自動車検査員教習 整備会館
30火 ◇自動車検査員教習 文化会館