NO.282 10年12月20日号

1.運輸技術審議会答申,「車両総重量(GVW)8トン未満のトラック,レンタカーの乗用車『初回車検2年を答申』」〜定期点検項目数も削減される〜

2.平成10年版自動車整備白書刊行される

3.平成10年度第2・四半期,全国の整備相談件数は82件

4.車検など4業務民営化へ,省庁改革推進本部が方針

5.省庁再編,国土交通省組織,総合政策・国土計画局など創設,自動車交通局は存続

6.賀詞交歓会において,山田英雄元警察庁長官による講演会を開催

7.1月の行事予定(12月16日現在)

1.運輸技術審議会答申,「車両総重量(GVW)8トン未満のトラック,レンタカーの乗用車『初回車検2年を答申』」〜定期点検項目数も削減される〜

 トラック等の車検有効期間の延長などについて審議していた運輸技術審議会は,答申を取りまとめ,去る12月10日(木),川崎二郎運輸大臣に提出した。
 答申の内容は,車両総重量(GVW)8トン未満のトラックとレンタカーの乗用車の初回のみ車検を2年とした。
 また,定期点検項目を見直した結果,事業用車両の1カ月点検を廃止するとともに,3カ月点検を65項目から50項目程度に,6カ月点検の項目を27項目から20項目程度(自家用小型二輪車は15項目程度)に削減。12カ月点検は,項目数を127項目から100項目程度,99項目から75項目程度(8トン未満自家用貨物車,レンタカー乗用車)に削減。さらに,自家用乗用車でも24カ月定期点検項目を
60項目から50数項目に簡素化することが可能であるとした。
 運輸省では,この答申に基づき道路運送車両法の改正作業に着手し,来年の通常国会に改正法案を提出し,2000年頃の実施を目指す。
 「自動車検査証の有効期間等の見直しについて〜運技審答申抜粋〜(運輸省自動車交通局)」,「運技審答申による自動車検査証の有効期間と定期点検項目数(日整連)」及びこれに関する「日整連会長談話」は「資料1」のとおり。

2.平成10年版自動車整備白書刊行される

 平成10年版「自動車整備白書」が日整連より刊行された。
 平成10年版自動車整備白書の概要は以下のとおり。
 平成9年6月末における「自動車分解整備事業実態調査」の集計結果をもとに編集された「平成10年版自動車整備白書」が日整連より発刊された。
 今回の調査結果から見た整備市場は,需要面から見ると,前回調査に引き続き前年割れが危惧された総整備売上高は,6兆4,480億円,前年対比1.9%(1,189億円)増と2年ぶりにプラスに転じたが,その戻りは鈍く過去最高の平成7年の6兆5,693億円に比べると,1,213億円,1.8%下回る水準となっている。
 一方,供給面においては,企業数,事業場数とも引き続き微増であったが,整備要員数については,前年対比597人,0.2%減と3年連続の減少となった。
 今後の整備市場は,平成7年の改正道路運送車両法の施行による影響に加え,政府の規制緩和措置の一環として,現在,運輸技術審議会によって審議されたトラック等の車検有効期間問題の行方等,向かい風が懸念される。(白書より)。 1.自動車整備業の現状
  1)総整備売上高
    総整備売上高は,再びプラスに転じた。
    総整備売上高は6兆4,480億円,前年に比べ1,189億円,1.9%増え,   再びプラスに戻ったが,平成7年のピークの6兆5,693億円に比べると,   1,213億円,1.8%下回る水準にとどまっている。
  2)企業数・事業場数
    企業数・事業場数は,相変わらずのテンポで増え続けている。
    企業数は,合計72,160企業,前年に比べ847企業,1.2%増え,また,   事業場数は合計84,565事業場,同707事業場,0.8%増えている。
  3)従業員数・要員数
    整備関係従業員数はマイナスに,整備要員数は3年連続減っている。
   整備関係従業員総数は,合計542,358人,前年に比べ7,983人,1.5%の   減少に転じている。
    一方,整備要員総数は合計386,760人,前年に比べ597人,0.2%減っ   ているが,これで3年連続減ったことにな。
  4)整備作業量指数
    整備作業量は,低下傾向が続いている。
   整備作業量指数(昭和50年=100)は98,前年に比べ1ポイント低下し   ている。
  5)平均年令
    整備要員の平均年令は相変わらず上昇を続けている。
    整備要員の平均年令は36.7歳,前年に比べ0.4歳上昇,依然上昇傾向   を続けているが,上昇幅はほぼ前年並みとなっている。
  6)整備要員の年間平均給与
    整備要員の一人当たり年間平均給与は増え続けている。
   年間平均給与の額は394万4千円,前年に比べ6万3千円,1.6%上昇し  たが,上昇幅としては前年より0.5ポイント低く,最近5年間では最低の  水準。
 なお,「平成10年版自動車整備白書ダイジェスト」を「整備inTokyo('99.2月号)」に掲載の予定。

3.平成10年度第2・四半期,全国の整備相談件数は82件

 平成10年度第2・四半期に,全国の各自動車整備振興会の整備相談件数に寄せられた整備相談件数は82件となった。
 82件の内訳は,整備関係63件,販売関係6件,その他13件であった。
 主な整備相談事例は「資料2」のとおり。

4.車検など4業務民営化へ,省庁改革推進本部が方針

 中央省庁改革推進本部(小渕恵三首相)は12月16日,行政スリム化に関し,自動車,航空機,船舶各検査(いずれも所管は運輸省)と,無線等検査(同郵政省)の計4業務の現業部門を,省庁再編に合わせて2001年から民営化する方針を固めた。17日の推進本部顧問会議に報告する。
 4業務は、これまで行政機関の一部を外庁として切り離す独立行政法人化の検討対象とされていたが,民営化しても業務継続は可能と判断した。推進本部としては民営化に踏み切ることで,小渕政権の行政改革への熱意をアピールする狙いもある。
 だが所管する省庁側は,4業務の独立行政法人化にも強く反対してきた経緯があり,より厳しい民営化方針での調整は難航しそうだ。
 推進本部はこれまで農業者大学校(同農水省)など20数機関・業務について民営化の検討を進めているが,民営化が固まったのは通産省のアルコール専売業務など数件に過ぎない状況になっている。(12月16日,共同通信経済ニュース速報より)

5.省庁再編,国土交通省組織,総合政策・国土計画局など創設,自動車交通局は存続

 2001年にも予定される中央省庁の再編で,建設,運輸,国土,北海道開発庁を統合,巨大官庁になる国土交通省について,4省庁がまとめた組織構想が12月7日,明らかになった。
 建設省の建設経済局,運輸省の運輸政策局を中心に横断的な組織として総合政策局(仮称)を創設するほか,既存の国土庁の組織を中心に,国の総合開発計画を作成,省庁間の調整に当たる国土計画局(同),国土全体の問題として,土地問題や水問題に取り組む土地・水資源局(同)設置を盛り込む。公共事業実施官庁であると同時に,総合計画・調整官庁を目指している。
 新しい組織案は官房・局の数を現在の20から14に減らすもので,運輸省の海上交通,海上技術安全両局を海事局(同)に統合するほかは,運輸省の鉄道,航空,自動車交通,建設省の道路,河川,住宅などの事業局はそのまま存続――としている。
 建設省の都市局は国土庁の地方振興局などを併せ,都市・地域整備局(同)にする。
 このうち,水問題は農水(農業用水),通産(工業用水),厚生(飲料水)と関係する省庁が多く,この調整をどうするか。また国土庁の計画・調整局に,同大都市圏整備局,地方振興局の一部を加えてできる国土計画局が全国総合開発計画策定や全省庁間の調整に当たることへの議論などが高まると予想される。  北海道開発庁については北海道開発局(同)とし,14局の中の一つに位置付けた。(12/07 毎日新聞ニュース速報より)

6.賀詞交歓会において,山田英雄元警察庁長官による講演会を開催

 来る平成11年1月8日(金),関係官庁,関係団体,報道関係,整備3団体役員,委員等を中心とした「整備3団体合同賀詞交歓会」を新宿区百人町の「ホテル海洋」において開催する。
 特に平成11年の賀詞交歓会は,交歓会の開催に先立ち,元警察庁長官の山田英雄氏をお招きし「日本人の心(仮題)」をテーマに「新春講演会」を開催する。 なお,機関誌「整備inTOKYO」99年1月号において,『国の安全,人と車の安全 〜いま問われるセルフ・ディフェンスの精神〜』をテーマとし福井会長と山田英雄氏による「新春特別対談」を掲載する。
 新年賀詞交歓会の開催は以下のとおり。
  日 時 平成11年1月8日(金) 
  場 所 ホテル海洋  新宿区百人町2-27-7 @03-3368-1121
      第1部『新春講演会』 10時45分〜11時45分 3階「オーキッドルーム」
          講 師 元警察庁長官 山田英雄氏
          テーマ 『日本人の心(仮題)』
      第2部『整備3団体賀詞交歓会』 12時開会 4階「レインボーホール」

7.1月の行事予定(12月16日現在)

1/1金 《年始休暇》
2土
3日
4月
5火
6水 都石油業協同組合賀詞交歓会 赤坂 全日空ホテル 12:00
7木
8金 新年賀詞交歓会 百人町 ホテル海洋 11:00
機械工具協会賀詞交歓会 渋谷 アイビーホール青学会館 13:00
9土 目黒支部新年会(研修会15:00) 箱根湯本 湯本ホテル 16:00
10日
11月 東清支部新年会 田無 網元 17:00
12火 中央会新年賀詞交歓会 紀尾井町 赤坂プリンスホテル 11:00
都トラック協会賀詞交歓会 麹町 東條会館 12:00
都高齢者事業振興財団賀詞交歓会 飯田橋 シニアワーク東京 12:00
世田谷支部新年会 三軒茶屋 スカイキャロット 16:00
大田支部新年会 蒲田 ア・ペア 18:00
葛飾支部新年会 青戸 テクノプラザかつしか
江戸川支部新年会 江戸川 グリーンパレス
13水 競技大会設問部会 北品川 整備会館 14:00
練馬ブロック指定工場部会役員会 東中野 日本閣 15:00
練馬ブロック指定工場部会事業主新年研修会 東中野 日本閣 16:00
港支部新年会 芝大門 日赤会館 18:00
中野法人会賀詞交歓会 中野 日本閣 17:00
14木 立川支部新年会 立川 リーセントパークホテル
大多摩支部新年会(支部会13:00) 青梅 おくたま路 15:00
15金
16土
17日 タイヤ組合賀詞交歓会
18月 近代化資金中央審査委員会 元赤坂 整商連 12:00
19火 多摩ブロック指定部会事業主研修会 立川 立川グランドホテル
西多摩支部新年会 あきる野 あきる野ルピア 18:30
20水 中野経済団体合同賀詞交歓会 中野 日本閣 15:00
21木 軽センター2社の決算打合せ 四谷 賛助会 10:00
車体整備組合賀詞交歓会 西新宿 京王プラザホテル 18:00
自動車組合賀詞交歓会 百人町 ホテル海洋 17:30
台東支部新年会 浅草 ROXニューオータニ
墨田支部新年会 錦糸町 ロッテ会館
北武支部新年会(研修会16:30) 小平 葉やま
22金 東中販賀詞交歓会 中野 日本閣 18:00
渋谷支部新年会(研修会17:00) 原宿 南国酒家 18:00
足立支部新年会 綾瀬 マリアージュ玉姫殿
文京支部新年会(研修会17:00) 上野 東天紅 18:30
北多摩支部新年会 立川 立川グランドホテル
日野支部新年会 日野 山彦 18:00
23土 千代田支部新年会(研修会16:00) 箱根湯本 河鹿荘 16:00
豊島支部新年会 箱根湯本 ホテル南風荘 18:00
調布狛江支部新年会 調布 クレストホテル 18:30
24日
25月 多摩ブロック新年研修会 立川 立川グランドホテル 16:30
中央支部新年会
26火 荒川支部新年会 荒川 サンパール荒川
三鷹・武蔵野支部合同新年会
27水
28木 日整連通常総会 永田町 キャピトル東急
整商連通常総会 永田町 キャピトル東急
29金 東日本ブロック専務理事研究会 東伊豆 銀水荘
江東支部新年会 東陽町 イースト21
30土 新宿支部新年会 箱根湯本 ホテル吉池 18:00
31日