政府は3月31日午前の閣議で、規制緩和推進3カ年計画の再改定を決定した。 各種参入規制を国際的に整合性をとる方向で見直したり、実施状況をフォローアップしたりすることなどを盛り込んだ。再改定した個別事項は1268に上り、このうち新規が351となった。
◆政府の改定規制緩和推進3カ年計画要旨は次の通り。
【総論】
必置資格は2001年度中に見直し措置する。
【競争政策】略
【住宅・土地、公共工事】略
【情報・通信】
インターネット通信料金の料金低下ニーズに対応、デジタル加入者回線などの導入促進のため技術的な検討の環境整備(2000年度以降に逐次実施)。
【流通】
酒類小売業免許規制で人口基準は2003年9月1日、距離基準は2000年9月1日廃止。
【運輸】
▽キャンピングトレーラーのレンタル利用に向け登録手続き簡素化を検討、2000年中に結論。
▽高速道路における軽自動車・自動二輪車の最高速度を時速100キロとするか否かについて、2000年度に調査・検討結果を踏まえ措置する。
▽自動車損害賠償責任保険の政府再保険廃止は、被害者保護の充実など5条件を確認した上行う。
【基準・規格・認証・輸入】略
【金融・証券・保険】
▽2001年度末までに銀行・保険会社本体の業務範囲について整理、結論。
▽ノンバンクなど異業種の現金自動支払機(CD)などから銀行預金を引き出せるよう検討、2001年度末までに結論を得る。
▽現行規制が適切か金融会社の株式保有制限を見直す(2002年度に見直しを行う方向で検討)。
【エネルギー】略
【雇用・労働】
雇用全般の個別的労使紛争処理制度の在り方を検討。
【公害・廃棄物・環境保全】略
【危険物・防災・保安】略
【教育】
大学入学資格検定の年複数回実施などを検討。
【医療・福祉】
▽介護保険の円滑な実施のため中立的第三者の明確な指標に基づく介護サービス内容の評価実施と、公表の仕組みを早急に検討、実現を支援(2000年 度検討)。
▽介護支援専門員(ケアマネジャー)試験の一層の簡素化を検討する。
【法務】略
【資格制度】
▽司法書士、弁理士、税理士の訴訟代理について司法制度改革審議会の結果を踏まえ検討、2001年度に結論を得て速やかに措置。
▽司法書士、公認会計士など広告規制のある資格について自由化を検討する。
【その他】略
運輸省は、自動車の新規登録、移転登録などの手続きを一般ユーザーから登録代行業者などを通して郵送で受け付けるための制度を改正する方針を固めた。
ユーザーが陸運支局へ出頭する手間を省き、登録手続きなどの利便性向上を図るのが狙い。
登録手続きには、ナンバープレートを封印する必要があるため、登録代行業者の出張封印を解禁する方針だ。2000年度中に一部地域で実証実験を行い、問題点などを検証して全国に展開する。
現状の登録・検査制度では、一般ユーザーが自分で登録手続きを行う場合、自動車を陸運支局に持ち込んで申請する。ナンバープレートの封印は甲種受託者と呼ばれるナンバープレートの交付・封印や自動車検査登録印紙の売りさばき業務を行っている登録代行業者に限られていた。
同省では、登録申請手続きの簡素化を図るため、ユーザーが自分で手続きを行う際、出頭しなくてもできるように制度を改正する。
具体的には、自動車保有車以外の代理申請を認めるとともに、甲種受託者に出張によるナンバープレートの封印を認める方針だ。
これにより、一般ユーザーが自動車の登録手続きを行う場合、甲種受託者の登録代行業者に申請用紙や添付書類、印紙を郵送で送り、代行業者の出張によるナンバープレート封印が可能となる。ユーザーは陸運支局に出頭する手間が省ける上に、登録手続きを事前にやっておけば、自動車購入後、従来よりも早くナンバープレートを取得することができる。
新規登録以外でも移転登録、変更登録、継続検査など、原則としてすべての手続きの代理申請、交付を対象とする。ディーラーや中古車販売事業者といった乙種受託者は、自社で販売した車両にしか封印取付けは認められていない。運輸省では今後も乙種受託者の自社客以外の封印は認めない方針。
登録申請が簡素化されれば、個人間売買や低コストで登録したいユーザー、陸運支局までの距離が遠いユーザーにとってメリットが大きい。(4月3日付 日刊自動車新聞より)
平成12年3月17日付けで、道路運送車両法関係手数料令が一部改正され、本年4月1日から施行された。
今回の改正内容は以下のとおり。
1.自動車整備士技能検定手数料
@1件につき 3,100円→3,100円(変更なし)
@学科試験又は実技試験のいずれか一方に合格したものが同一種類の技能検定の申請をする場合(2回限り)
1,950円→2,000円
2.優良自動車整備事業者の認定手数料
1件につき17,700円→20,000円
日整連では、毎年9月10月の2カ月間にかけて「自動車点検整備促進全国キャンペーン」を実施しているが、平成12年度の実施要綱がまとまった。
本年度のキャンペーンは、9月1日より10月31日までの2カ月間(点検教室の開催については12月末日までとする)にわたり、キャンペーンキャラクターを「てんけんくん」として(1)点検・整備にかかわる広報活動(2)点検・整備にかかわるイベントの開催等(3)自動車点検教室の開催(4)自動車ユーザーとのコミュニケーションの推進、を実施するとしている。
「平成12年度自動車点検整備促進全国キャンペーン実施要綱」は「資料1」のとおり。
自動車整備振興会関東ブロック連絡協議会(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨各振興会)では、昭和61年度より共同広報を実施しているが、平成12年度においても昨年度に引き続き、野球解説者の関根潤三さんをキャラクターに起用し、点検整備促進のための共同広報を実施することとしている。
■ラジオコマーシャル放送期間及び放送局
◆平成12年5月〜9月(5ケ月間)
・ニッポン放送 ショウアップナイター前後番組 130本
「プレーボール」17:40〜17:58(17:58〜18:18)
「フラッシュ」 21:00〜21:50(月〜金)
21:00〜21:30(土・日)
・文化放送 「ホームランナイター(日曜ナイター)」の番組提供
番組提供クレジット及び1試合につきCM5本
◆平成12年8月〜10月(3ケ月間)
FMジャパン、FM東京、FM横浜、FM埼玉、FM千葉、FM栃木、FM群馬、FM富士、山梨放送、茨城放送
※スポット本数はFM東京55本、FM千葉45本、他各40本
◆平成12年9月〜11月(3ケ月間)
・ニッポン放送 フリースポット 230本
◆平成12年10月〜11月(2ケ月間)
・文化放送 フリースポット
■ラジオコマーシャルコピー(4タイプ)
「エコロジー」篇 |
「そろそろ真剣に」篇 |
「地球を4分の1周」篇 |
「ズバリ・フリートーク」篇 |
■雑誌コマーシャル 6誌
10月 週刊文春(19日発売)、週刊新潮(26日)
11月 週刊朝日(1日)、週刊現代(6日)、サンデー毎日(14日)
週刊ポスト(20日)
※雑誌広告は活版1頁
東整振法規税制対策事業の一環として、マスメディアを活用した、PR活動を展開しているが、去る3月30日(木)の日本経済新聞(全国版:夕刊)『くるまガゼッタ』において、点検整備促進のための記事広告を掲載した。
日本経済新聞掲載広告は「資料2」のとおり。
指定整備工場500社をネットワークするエイアイエスと、車検仲介などを手掛けるプレストは4月から、24時間体制での車検受け付けを開始した。同時に、24時間対応のレッカーサービスをスタートし、車検需要以外の整備ニーズを吸収する。
コールセンターでは2級整備士資格をもつ担当者を常時2、3人配置し、電話での見積もり対応などを行う。
両社はコンビニエンスストア店頭などにチラシを置き、一般ユーザーに告知する手法を採っている。現在のところ、デイリーヤマザキなど4千店舗強のコンビニ、および不動産管理業者や金融機関(カード会員向け)と提携し、従来とは異なる角度から整備ニーズの取り込みを狙っている。また、車検料金は市場価格よりも1割程度安いという。
一方、月内には、新たに2社のコンビニと提携する予定で、提携店舗数は6千社強まで拡大する。コンビニエンスストアなど異業種との提携を推進することで、自動車関連業界以外での整備需要の取り込み窓口を拡大する。これに伴い、今後も提携工場の募集を続け、全国700工場体制の早期構築を目指す。
なお、レッカーサービス「レスキューワールド24」は、事故車のレッカー引き取りサービスを原則としており、レッカー料金は無料。ほぼ全国をカバーする。(4月4日付 日刊自動車新聞より)
小学校の新1年生の夢の職業、手に職の“職人"人気が急上昇。自動車整備士も15位に食い込む。人工皮革メーカーのクラレが行ったアンケートでこんなユニークな結果が明らかになった。
これは今春小学校に入学する新1年生の男女それぞれ2千人とその親4千人を対象に、「将来つきたい職業、ついてほしい職業」を調査したもの。
まず、男子では、首位はダントツで「スポーツ選手」で2割を占める。次いで「警察官」「職人」「運転手・士」と続く。
一方、親の希望を見ると、トップは「公務員」で24%を獲得、以下「スポーツ選手」「医者」「会社員」と続き、この順位はここ数年変化していない。自動車関連では子供の希望で「車整備・販売」が「教師」「宇宙飛行士」「芸能人・タレント」を迎え、15位に食い込んだ。しかし、親の希望では上位20位に入っていない。
また、女の子では、「パン・ケーキ、菓子屋」「花屋」「看護士」「教師」「保育士」の順。親の希望も「看護士」「公務員」「教師」「保育士」「医者」と続き、昨年と順位は変わらない。親子ともに人の世話や人を育てる職業に人気がある。(4月3日付 日刊自動車新聞より)