NO.330号 13年3月1日

1.4月1日から「消費者契約法」が施行
  〜お客様への説明不足により料金を請求した場合、消費者契約法が適用される可能性もあります〜

2.4月1日から雇用保険制度が大きく改正

3. 道路交通環境の整備について「道路交通環境整備強化推進期間」

4.「車の『点検整備』に関する意識と実態」調査結果について

5.JAFの2月ロードサービス故障別調査、大雪で落輪・落込が急増

6.平成12年度第2・四半期の相談件数は126件

7.日整連「2001年度点検整備促進キャンペーン」、キャンペーンのスローガンを募集

8.3月の行事予定(2月26日現在)




1.4月1日から「消費者契約法」が施行
 〜お客様への説明不足により料金を請求した場合、消費者契約法が適用される可能性もあります〜

 情報量や交渉力の格差から生ずるトラブルから消費者を守ることを目的に制定された「消費者契約法」が4月1日から施行される。

 「消費者契約法」は、消費者と事業者の間で締結される契約の全てを対象とし、消費者契約の締結過程及び内容の適正化を図ることにより、消費者利益を確保し、もって国民の消費生活の安定及び向上に資することを目的としている。
 (1)事業者が契約を勧誘する際に重要な情報を伝えなかったり、威迫・困惑行為を行った場合などは、消費者はその契約を取り消すことができる。

 (2)契約の中に、「いかなる場合も解約に応じない」とか「事故が起きても一切責任を負わない」など、消費者に不当な不利益をもたらす条項があれば「不当条項」としてその全部、一部が効力を生じない。

 (3)契約条項は、常に明確かつ平易な言葉で表現されなければならず、合理的解釈によってもその意味について疑義が生じた場合は、消費者にとって有利な解釈を優先させなければならない。


 
などを内容としている。

 自動車整備事業における「消費者契約法が適用される可能性のある事例」は「資料1」のとおり。

2.4月1日から雇用保険制度が大きく改正

 先の国会において可決成立した「雇用保険法等の一部を改正する法律」により、平成13年4月1日(一部平成13年1月)から、次のような改正が行われる。

 (1)雇用保険料率の改定(平成13年4月1日施行)

 (2)失業等給付の改定(平成13年4月1日施行)

 (3)育児休業給付及び介護休業給付の給付率の改定(平成13年1月1日施行)

 (4)教育訓練給付の支給限度額の引き上げ(平成13年1月1日施行)

 (5)短時間労働者及び登録型派遣労働者にかかる適用基準の見直し(平成13年4月1日施行)


 雇用保険制度の主な改正は「資料2」のとおり。

3.道路交通環境の整備について「道路交通環境整備強化推進期間」

 警視庁では、3月1日(木)から3月31日(土)までの1カ月間を「道路交通環境整備強化推進期間」と定め、「つくろうよ、クリーンで快適、みんなの道路」を合言葉に、道路上への商品、のぼり旗、路上工作物などの自粛、撤去について積極的に推進することとしている。

 今般、警視庁交通規制課より本会宛に「道路交通環境の整備について」の協力方依頼があった。

 「道路交通環境の整備について」は「資料3」のとおり。

4.「車の『点検整備』に関する意識と実態」調査結果について

 国土交通省では、自動車使用者の保守管理責任の高揚、並びに適切な点検整備の実施推進を目的に、平成12年10月14日(土)に常磐自動車道「守谷サービスエリア」(茨城県)、翌15日(日)に西神中央駅「プレンティ中央広場」(兵庫県)においてそれぞれ行われた「2000自動車点検フェスティバル」参加者727名を対象に、車の「点検整備」に関する意識と実態についてのアンケート調査を実施した。

 それによると、7割弱(68.4%)の人が自分の車の「保守管理責任」について『気にしている』と回答したものの、残り3割(29.6%)は気にしていないと回答するなど、自分の車の「保守管理責任」は依然不十分との結果が発表された。
 調査結果の概要は以下のとおり。

 (1)『日常点検(日頃自分で車を点検)』の実施状況

   「全くしない」が3割弱(29.4%)を占める。特に「女性」では6割弱(59.0%)と多い。

   「面倒だから」しない男性、「知識不足」「他人まかせ」でしない女性。

 (2)ケース別に見た日常点検をする頻度

   長距離ドライブの前で気になる日常点検。

   「知識不足」「他人まかせ」の女性はガソリンスタンドを有効活用。

(3)日常点検の項目別実施状況

   「運転席に座ってする点検」はよく行われているが、「クルマのまわりを回ってする点検」は不十分、「エンジンルームを覗いてする点検」はさらに実施率が低い。

   ブレーキまわりの点検に余念のない熟年ドライバー。エンジンルームを覗かない女性。

 (4)自分の車の保守管理に対する意識

   「気にしている」人が多数(68.4%)を占めるが、「気にしていない」も3割(29.6%)と少なくない。

 (5)車を運転していて経験したトラブル

   3人に1人が運転中にトラブルを経験−−第1位は「バッテリー上がり」(10.7%)。

   若者ほど多い、点検不備のトラブル。

 (6)運転中の車の状態に対する不安感

   運転中車の状態に不安を感じることがある人は3人に1人(32.7%)

    −−多くの人が不安に感じるエンジンの調子。

 (7)「定期点検」の実施状況

   『1年点検』「必ず実施している」割合は54.3%と十分ではない。

 (8)「定期点検整備」や「車検」などについての理解度

   「法律によって自動車を適正な状態に保つことが、自動車のユーザーに義務付けられている」(80.5%)の理解度は高いが、「『日常点検整備』と『定期点検整備』は自動車ユーザーに義務付けられている」

    (65.2%)の理解度は不十分。

 (9)「運転技術」と「点検整備知識」の自己採点

   「運転技術」に自信を持っているが、「点検整備知識」は自信がない。特に低い女性の点検整備知識(平均31.4点)

 (10)「車の排気ガスと環境汚染」はどの程度関係があると思うか

   ほぼ4人に3人(78.7%)が「大いに関係がある」とし、環境意識はかなり高い。

 (11)車の点検の際、環境保全に関して気を配っているか

   車の点検に際し、環境保全に「気を配っている」人が大半(81.8%)。

 (12)車を運転する際の環境汚染への配慮

   「車を離れるときはエンジンを切る」(96.0%)、「急発進・急加速・急ブレーキ・空ふかしをしない」(94.2%)は9割台と高率。

   特に女性に強い、運転時の環境汚染への配慮。

 「ドライバー727人に聞く、車の『点検整備』に関する意識と実態」は「資料4」のとおり。

5.JAFの2月ロードサービス故障別調査、大雪で落輪・落込が急増

 JAF(日本自動車連盟)は、2月初めに行ったロードサービス故障別調査の結果をまとめた。

 この調査は、平成13年2月1日から7日までの7日間に全国で出動した5万9,426件(一般道路5万6,589件・高速道路2,837件)について故障別に分析したものである。

 上位は過放電バッテリー(バッテリー上がり)が1万5,353件(構成比25.84%)、キー閉じ込みが1万3,293件(同22.37%)と半分近くを占めたが、全国的に寒波に見舞われたこともあり、各地で雪や路面の凍結による落輪・落込での救援依頼が目立ち、7,176件(同12.08%・前年同時期は3,950件)にものぼった。落輪・落ち込みは通常7%前後で、10%を超えるのは極めて珍しい。

 道路別にみると、一般道路では過放電バッテリー(バッテリー上がり)が1万5,259件(構成比26.96%)、キー閉じ込みが1万3,196件(同23.32%)と全体の半数以上を占めた。

 一方、高速道路ではタイヤのパンク、バースト、エア圧不足が575件(同20.27%)、燃料切れが461件(同16.25%)、事故が312件(同11%)となっている。

 JAFでは雪道や凍結した道路は滑りやすくなるので、"急"のつく運転(急発進・急加速・急旋回)は避け、慎重な運転を心がけるように呼びかけている。
 「原因別路上故障状況表」(平成13年2月 JAFロードサービス主な出動理由TOP10)は「資料5」のとおり。

6.平成12年度第2・四半期の相談件数は126件

 平成12年度第2・四半期(平成12年7〜9月)に全国の各整備相談所に寄せられた整備相談件数は総数で126件となった。このうち整備関係は70件、販売関係は14件、その他42件であった。

 主な相談事例は「資料6」のとおり。

7.日整連「2001年度点検整備促進キャンペーン」、キャンペーンのスローガンを募集、最優秀作品には賞金10万円が贈られる

 日整連は、平成13年度の自動車点検整備促進全国キャンペーンのスローガンを募集している。

 日整連では、毎年9、10月の2カ月間をキャンペーン期間とし、ユーザーの保守管理意識を高めるための取り組みを続けている。スローガンは、キャンペーンに先駆けて一般から募集されるもので、テーマは「ユーザーの保守管理責任意識の向上」となっている。

 最優秀作品には10万円が贈られ、応募者の中から抽選で300人にキャンペーンキャラクター「てんけんくん」のぬいぐるみか貯金箱がプレゼントされる。

 ▼応募要領

  はがきにスローガン1点と応募者の住所、氏名、年齢、職業、電話番号を 記入のうえ、〒107-0051 港区港区元赤坂1-1-16 日本自動車整備振興会連 合会「キャンペーンスローガン」係まで送付。締め切りは平成13年4月10日 (当日消印有効)

8.3月の行事予定(2月26日現在)

3/1木 指定整備事業者等講習(品川管内) 渋谷 健保会館 9:00
指定整備事業者等講習(足立管内) 江戸川 総合文化センター 13:00
大田支部指定工場部会
◇ETC説明会 北品川 整備会館 10:00
2金
3土 関東第一高等学校卒業式 江戸川 総合文化センター 10:00
4日
5月 執行部会議 丸山 文化会館 11:00
指定整備事業者等講習(品川管内) 渋谷 健保会館 13:00
指定整備事業者等講習(足立管内) 足立 足立区庁舎ホール 13:00
茨城整振教育会館見学
6火 指定整備事業者等講習(八王子管内) 福生 市民会館 9:00
◇街頭検査 練馬 富士街道 13:00
7水 指定整備事業者等講習(多摩管内) 府中 ルミエール府中 9:00
8木 全国専務理事会 麹町 東条インペリアルパレス 12:00
指定整備事業者等講習(品川管内) 大田 区立生活センター 9:00
指定整備事業者等講習(練馬管内) 板橋 区立文化会館 13:00
指定整備事業者等講習(多摩管内) 国立 三自協 9:00
世田谷支部指定工場部会 三軒茶屋 スカイキャロット 16:00
9金 指定整備事業者等講習(多摩管内) 町田 JA町田市忠生会館 9:00
10土
11日
12月 整備主任者特別研修 渋谷 健保会館 9:00
関ブロ購販担当責任者会議(〜/13) 箱根湯本 ホテルおかだ 13:00
◇整備主任者研修補講 渋谷 健保組合
13火 ◇初任整備管理者講習 北品川 整備会館 13:00
14水 ブロック長会議 大久保 ホテル海洋 14:00
合同支部長会 大久保 ホテル海洋 15:00
自動車整備業高齢者雇用推進委員会 元赤坂 整商連 12:00
15木 PRTR説明会 新宿 厚生年金会館 14:00
16金 教育委員会(振・商) 渋谷 健保会館 14:00
近代化資金中央審査委員会 元赤坂 整商連 10:30
指定整備事業者等講習(足立管内) 錦糸町 三井生命¨錦糸町ホール 13:00
情報連絡員報告会 銀座 中央会 13:30
17土
18日
19月
20火 《春分の日》
東京自動車整備専門学校卒業式 西亀有 本校 10:00
21水
22木 整政連通常総会 麹町 東条インペリアルパレス
自家用整備管理者講習 渋谷 健保会館
トヨタ整備学園卒業式 八王子 本校 10:30
23金
24土
25日 認定試験 玉堤 武蔵工大 9:00
26月
27火
28水
29木 金融審査委員会 丸山 文化会館 14:00
30金
31土