東整振・都整商事務局情報 |
NO.339 13年7月15日号 |
自動車点検整備推進運動は、毎年9月〜10月の2カ月間を重点期間として実施されるが、本年度の実施について、国土交通省より協力依頼があり、運動要領等が示された。
「自動車点検整備推進運動実施要領」及び「同実施細目」は「資料1」のとおり。
国土交通省がまとめた「不正改造車を排除する運動」の実施結果によると、6月中に全国で街頭検査を169回実施、6台に1台の割合で車両の保安基準不適合があることがわかった。
街頭検査においては、14,190台の車両について検査を行い、2,257台(15.9%)の車両に保安基準不適合又は、そのおそれがある箇所を発見し、そのうち767台(5.4%)の車両に「整備命令書」が発令された。
■基準不適合箇所の内訳■
(1)窓ガラスへの着色フィルムの貼付
637件(検査車両のうち4.5%)
(2)クリヤレンズ等の取り付けによる灯光の色の変更
250件(同 1.8%)
(3)マフラー改造車の近接排気騒音基準値超過
100件(同 0.7%)
(4)ディーゼル自動車の黒煙濃度基準値超過
71件(黒煙濃度測定車両のうち2.7%)
(5)特種用途自動車(8ナンバー)設備等が取り外されていたものに対する警告書の交付 20台
(注)1台に、複数の基準不適合箇所がある場合は複数で計上
国土交通省発表の「『不正改造車を排除する運動』及び『ディーゼル黒煙クリーン・キャンペーン』における街頭検査結果の速報」は「資料2」のとおり。
東京都の第6回ロードプライシング検討委員会が開かれ、最終報告書がとりまとめられ、中野英則環境局長に提出された。
報告書では、TDM(交通需要マネジメント)東京行動プランに基づく渋滞緩和と大気環境改善の2つを実施目的に掲げることを確認している。
具体的方策として、自動車交通が集中してNOx排出密度が高い環状7号内側を対象区域に設定。(1)外堀通り+隅田川(2)JR山手線+隅田川(3)山手通り+隅田川(4)環状7号+荒川のコードン(境界線)方式4案について、アンケートやシミュレーション結果をもとに交通量や排ガスなどの削減効果を比較掲載した。
各エリア案とも、小型車で400〜600円、大型車は800〜1,200円の範囲で課金額を設定すれば目標はおおむね達成可能だと試算。車載器搭載が不要な入域証方式とカメラ方式が現時点で有力な徴収システムだとしている。
除外対象車には路線バスや二輪車、首都高速通過車などに限定し、低公害車は別途割引を検討するとしている。
オゾン層の破壊、地球温暖化に深刻な影響をもたらすフロン類の大気中への排出を抑制するため、特定製品(カーエアコン等)からのフロン類回収及びその破壊の実施を確保すること等を目的とした「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」が、平成13年6月22日法律第64号をもって公布(施行:平成14年4月1日、カーエアコンについては同年10月31日までの政令で定める日)された。
「フロン回収法の概要」及び「整備事業者の登録、変更届け出等の流れ概要」は「資料3」のとおり。
内閣府の政策統括官は、平成13年度交通安全フェア実施要綱を決定した。
本年度の交通安全フェアのテーマは「みんなですすめる交通安全」で、実施期間は平成13年9月22日(土)及び23日(日)にかけて、文京区後楽の「プリズムホール」において開催される。
日整連では「てんけんくん」をあしらった「ぬりえ」コーナーを設置し、点検整備の重要性をPRする。
平成13年度交通安全フェア実施要綱は「資料4」のとおり。
来る7月18日(水)14時より、関東運輸局東京陸運支局1階会議室において「平成13年自動車分解整備事業者関東運輸局東京陸運支局長表彰式」がとり行われ、本会関係から次の30事業場が受賞の栄に輝いた。
◆平成13年自動車分解整備事業者関東運輸局東京陸運支局長表彰受賞者名簿 (順不同敬称略)
事 業 場 名
支部名
西多摩自動車工業(株)
大多摩
谷合自動車
武蔵野
興栄自動車工業(株)
江 東
(有)光州モータース
品 川
ケイエム国際(株)千住営業所
足 立
(株)マツモト
江 東
東京トヨペット(株)カーテラス大森店
大 田
東京日産自動車販売(株)杉並店
杉 並
東京トヨペット(株)カーテラス晴海店
中 央
東京日産自動車販売(株)大田店
大 田
(株)深谷モーター
江 東
東京トヨペット(株)板橋店
板 橋
四谷モータース
大多摩
(株)南王 南王自動車工場
江戸川
(有)金子自動車
八王子
八王子交通事業(株)整備工場
八王子
東京日産自動車販売(株)江戸川店
江戸川
小田急交通(株)小田急自動車整備町田工場
町 田
(有)村野モータース
西多摩
(有)共立自動車整備工業
八王子
ニユートヨペット販売(株)目白(営)サービス工場
新 宿
興振工業(株)
杉 並
( 有)イワナミ
大多摩
(有)橋本オートサービス
自動車組合
トヨタビスタ多摩(株)福生店テクノショップ
西多摩
(有)岡野自動車
西多摩
東京トヨペット(株)ときわ台店
板 橋
東京トヨペット(株)池袋店
豊 島
トヨタ西東京カローラ(株)町田南店
町 田
東京トヨペット(株)カーテラス王子店
北
以上30事業場
「保安基準適合証」不正交付で青森の指定工場などに行政処分、指定工場と認証工場が共謀した全国初の大規模な違反摘発
東北運輸局は7月4日、車両点検をしないまま保安基準適合証を交付したとして道路運送車両法に基づき、指定工場の板柳自動車整備事業協同組合(青森県板柳町)に指定取り消し、認証工場の五所川原サービスセンター(同県五所川原市)に認証取り消しの行政処分をしたことを明らかにした。
このほか、両市町などの認証工場9カ所を自動車分解整備事業の業務停止処分(最長60日間)にした。指定工場と認証工場が共謀した大規模な違反の摘発は全国初。
青森陸運支局によると、板柳自動車整備事業協同組合は認証工場10カ所から持ち込まれた車について、点検していないのに車検済みを証明する保安基準適合証を交付していた。
民間車検では、指定工場が車を点検・整備したうえで、保安基準適合証を交付する。五所川原サービスセンターなどは陸運支局に車を持ち込むと時間がかかるため、自社工場で点検した後、同協同組合から保安基準適合証だけを受け取っていた。同協同組合は認証工場側から利益供与を受けていた疑いがある。(7月4日付毎日新聞ニュース速報より)
なお、7月5日付け毎日新聞報道記事は「資料5」のとおり。
7月3日付NHKニュース速報によると、「不正に作成した自賠責保険証明書で車検証を取得したり、自賠責保険に加入していない軽自動車を客に利用させたとして、道路運送車両法違反などの罪に問われている車検代行業者の男に、甲府地方裁判所は、懲役6カ月と執行猶予3年と罰金10万円の有罪判決を言い渡した。この裁判は、保険代理店と車検代行業経営者が、不正に作成した自賠責保険証明書を使って、自分の軽自動車を車検を取ったほか、昨年10月には自賠責保険に加入していない軽自動車を車検を依頼した客に貸したとして、道路運送車両法違反の罪に問われているもの。この判決で裁判官は「自賠責保険の費用を問わないための犯行で動機は安易だ」と述べる一方で、「被告は反省している」として懲役6カ月、罰金10万円の求刑に対して、懲役6カ月執行猶予3年、罰金10万円の有罪判決が言い渡された。