東整振・都整商事務局情報

NO.386 15年9月15日号

東京都のディーゼル規制における車検等の取扱い
自動車リサイクル法における解体の定義の解釈
自動車検査独立行政法人、審査事務規程の一部改正
  〜速度抑制装置の義務付けに関する検査方法〜
日整連「マイカー点検キャンペーン」ラジオCM放送
日整連「整備需要等の動向調査」集計結果
自動車製造事業者等コード追加等のお知らせ
  〜フロン回収破壊法における自動車製造事業者等として、ハマー、ロータスの輸入事業者追加〜
ディーゼル黒煙クリーンキャンペーン点検結果
  〜燃料噴射ポンプの封印チェック15年6月1日〜6月30日〜
旧盆期間のJAFロードサービス
  〜「バッテリートラブル」がトップ〜
平成15年度後期(第36回)中古自動車査定士技能検定試験実施

東京都のディーゼル規制における車検等の取扱い
 東京都における大気汚染は依然として厳しい状況にあり、早急な改善を必要としている。このため、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」に基づき、10月からディーゼル車の排出ガス規制が開始される。
 このたび、規制開始まであと僅かとなり、規制開始後の違反車両に対する取締等についての準備も最終段階を迎えている。取締りに際しては、都民からの通報制度も含めた様々な手法の活用も検討されており、ディーゼル車のユーザーと車検等で日常的に接する機会の多い整備事業者の方々に協力方依頼が東京都環境局長よりあった。
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 本年10月の規制開始後、会員事業者の方の工場で、ユーザーが車検等の点検整備を受ける際、下記のとおりお取扱いいただきますようお願い申し上げます。
1.車両の確認
  平成15年10月1日以降、ユーザーが車検等の点検整備を受ける際、当該車両が環境確保条例第37条に規定する粒子状物質排出基準に適合するか、自動車検査証をもとに確認する。
2.ユーザー及び東京都への通知
  当該車両が基準を満たないことが判明した場合、(「運行指摘書及び連絡葉書(PDF)」)により、会員事業者からユーザー及び東京都に、当該車両では引き続き都内地域を走行できない旨を通知する(連絡を受けた東京都では、ユーザーに対し車両の対応等について確認を行う)。
3.留意事項
  会員事業者は、当該車両が規制に対応しないまま、引き続き都内を走行することができないよう配慮する。

  ■ 整備事業者の皆様へ「平成15年10月1日以降、ディーゼル車規制のチェックをお願いします!」 
  ■ 「運行指摘書及び連絡葉書」 


自動車リサイクル法における解体の定義の解釈
  〜所有者の依頼を受けて「カーナビ」「カーステレオ」等の付属品を外す行為は解体とは解釈せず。これ以外の部品取りは解体に該当〜
 自動車リサイクル法の本格施行日が政令で平成17年1月1日と定められるとともに、同法を施行する上での詳細を定めた省令も公布された。
 日整連では、自動車リサイクル法に関し、平成14年12月24日付けで経済産業省及び環境省に「解体の定義」を明確にして欲しい、という旨の要望を提出した。
 今回公布された省令で解体業の許可基準等も明らかにされたが、経済産業省、環境省が今月(9月)から全国で開催する自動車リサイクル法の説明会に用いる資料中に解体業に関する説明が縷々なされており、「使用済自動車を解体して部品取りを行う業者は、生活環境保全等の観点から全て自動車リサイクル法の解体業の許可を受けることが必要。ただし、例えば、自動車所有者の依頼を受けてカーステレオ、カーナビ等の付属品を取り外す行為等については、業として使用済自動車の解体を行っているとまでは解釈しないと考えられる」の文言が記載されている。
 これは、カーステレオ、カーナビ等の付属品を取り外す行為は解体に該当しないということを表すとともに、これ以外の部品取りは解体に該当し解体業の許可を受ける必要があると解釈されることから、日整連ではこれが前述の要望に回答すると理解している。
 なお、従来から行われている部品取りについては、平成16年7月1日以降は、知事等の許可が必要である。

自動車検査独立行政法人、審査事務規程の一部改正。〜速度抑制装置の義務付けに関する検査方法〜
 速度抑制装置の義務付けに関する検査方法について、自動車検査業務等実施要領が一部改正された。
  「審査事務規程の一部改正(自業業第54号 平成15年8月19日)」新旧対照表 
  ■「使用過程にある大型貨物自動車の速度抑制装置の試験成績書」 


「日整連「マイカー点検キャンペーン」ラジオCM放送
 日整連では、9月〜10月に全国展開する「マイカー点検キャンペーン」の一環として、文化放送をキー局に9月の1ヶ月間、ラジオスポットを放送する。
 ラジオスポットは、1日に2本とし、「キャンペーン告知」と「点検キャンペーン告知」が放送される予定。
 東京地区の放送予定は以下のとおり。

   ■放送局名:文化放送
   ■番 組 名 : 純喫茶・谷村新司
   ■放 送 日 :9月1日(月)〜9月30日(火)
   ■放送時間:11:30〜11:40

日整連「整備需要等の動向調査」集計結果
 日整連では、自動車整備事業場における自動車整備の需要並びに自動車整備料金の動向について、直近の6ヵ月間(今期)における業績と、向こう6ヶ月間(来期)の業績予想を把握することで、自動車整備業界の発展に資することを目的として、平成8年7月より半年ごとに本調査を実施しているもので、今回発表される調査結果は15回目となる。
 調査は全国の専業の認証171、専業の指定300、ディーラーの指定288、合計759の事業者を対象として実施され、今期(平成15年1月〜6月)の総整備売上高DIは−172で、前期(平成14年7月〜12月、−36.2)に比べ19.0ポイントの上昇となった。
 これを業態別にみると、専業事業場では認証で16.0ポイント、指定では7.6ポイント、ディーラーでも32.5ポイントと全業態で上昇した。
 また、今期(平成15年1月〜6月)の総入庫台数DIは+0.8で、前期(平成14年7月〜12月、−18.7)に比べて、19.5ポイントの上昇となり、業態別では、専業事業場では認証が10.7ポイント、指定9.9ポイント、ディーラー34.7ポイントとこれも全業態で上昇となっている。
 一方、来期(平成15年7月〜12月)の予想総整備売上高DIは、−10.2で前期(平成15年1月〜6月、−22.6)に比べて12.4ポイントの上昇となり、業態別では、専業事業場では認証が5.6ポイント、指定が4.1ポイント、ディーラーの指定では24.9ポイントすべて上昇となった。
 また、予想総入庫台数DIは−0.7で前期(平成15年1月〜6月、−9.7)に比べて、9.0ポイントの上昇となり、業態別では、専業事業場では認証が3.0ポイントの低下、指定では0.3ポイント、ディーラーの指定では25.3ポイントの上昇となっている。
 ※DI=プラス成長と回答した事業場の割合−マイナス成長と回答した事業場の割合
             
自動車製造事業者等コード追加等のお知らせ。〜フロン回収破壊法における自動車製造事業者等として、ハマー、ロータスの輸入事業者追加〜
 今般、自動車リサイクル促進センターから、日整連に対し、フロン回収破壊法における自動車製造事業者等として、平成15年8月付けで、輸入事業者2社(ハマー、ロータス)が新規参加したことに伴い、自動車製造事業者等コード一覧にメーカーコードを追加する旨の連絡があった。

  ■ハマー   640,641
  ■ロータス  650,651

ディーゼル黒煙クリーンキャンペーン点検結果 〜燃料噴射ポンプの封印チェック15年6月1日〜6月30日〜
 日整連では、6月と10月に「ディーゼル黒煙クリーンキャンペーン」を実施しているが、今般、6月に実施した同キャンペーンの調査結果をとりまとめた。

  ■ ディーゼル黒煙クリーンキャンペーンの点検結果 (燃料噴射ポンプの封印チェック) 
    調査期間:平成15年6月1日〜6月30日

台数
割合
(1)噴射ポンプの封印が開封されてた車両数
2,617
3.9
(2)封印されていた車両数
65,269
96.1
(3)点検を実施した車両数【(1)+(2)】
67,886


旧盆期間のJAFロードサービス 〜「バッテリートラブル」がトップ〜
 JAFはこのほど、8月9日から17日までの夏季繁忙期間の9日間に、全国で出動したロードサービス状況をまとめまた。
 それによると、路上故障車救援の出動件数は10万1,740件で、昨年同期に比べて3,321件減少(3.2ポイント減)した。
 出動件数が減少したのは、冷夏に見舞われて車のトラブルの発生が減ったことや、ドライバーが台風10号など悪天候の影響で遠出を控え、高速道路の渋滞発生回数が減ったことなどが影響を及ぼしたものと考えられるとしている。
 道路別に見ると、一般道路での出動件数が9万3,768件(前年同期比−1,886件、2.0ポイント減)、高速道路が7,972件(同−1,435件、15.3ポイント減)であった。
 出動理由の内容別では、「過放電バッテリー」が最も多く2万7,540件(構成比27.07%)、次いで「キー閉じ込み」が1万7,885件(同17.58%)、以下「タイヤ関係」、「落輪」と続いた。

■ JAFロードサービス救援件数 出動理由TOP10  ◇調査期間:平成15年8月9日(土)〜平成15年8月17日(日)
●一般道路

順位
故障内容
件数
構成比(%)
1
過放電バッテリー
127,039
28.84
2
キー閉じ込み
17,620
18.79
3
タイヤのパンク(バースト、エヤー圧不足含む)
7,598
8.10
4
落輪(落込含む)
7,548
8.05
5
事故
5,900
6.29
6
発電機(充電回路含む)
2,636
2.81
7
破損バッテリー(劣化含む)
2,428
2.59
8
燃料切れ
2,142
2.28
9
スタータモータ
954
1.02
10
補機駆動ベルト
818
0.87
以上計
74,683
79.65
その他合計
19,085
20.35
総合計
93,768
100.00

●高速道路

順位
故障内容
件数
構成比(%)
1
タイヤのパンク(バースト、エヤー圧不足含む)
1,693
21.24
2
事故
851
10.67
3
燃料切れ
684
8.58
4
過放電バッテリー
501
6.28
5
発電機(充電回路含む)
333
4.18
6
キー閉じ込み
265
3.32
7
補機駆動ベルト
190
2.38
8
オートマチックミッション
186
2.33
9
冷却水不足
160
2.01
10
タイミングベルト関係
154
1.93
以上計
5,017
62.93
その他合計
2,955
37.07
総合計
7,972
100.00

●道路合計

順位
故障内容
件数
構成比(%)
1
過放電バッテリー
27,540
27.07
2
キー閉じ込み
17,885
17.58
3
タイヤのパンク(バースト、エヤー圧不足含む)
9,291
9.13
4
4 落輪(落込含む)
7,563
7.43
5
事故
6,751
6.64
6
発電機(充電回路含む)
2,969
2.92
7
燃料切れ
2,826
2.78
8
破損バッテリー(劣化含む)
2,465
2.42
9
補機駆動ベルト
1,008
0.99
10
スタータモータ
982
0.97
以上計
79,280
77.92
その他合計
22,460
22.08
総合計
101,740
100.00

平成15年度後期(第36回)中古自動車査定士技能検定試験実施
 
(財)日本中古自動車査定協会は、このほど「平成15年度後期(第36回)中古自動車査定士技能検定試験実施について」を発表した。
  ■ 第36回中古自動車査定士技能検定試験日程
   小型車 平成15年12月10日(水) 13:00〜16:00
  ■ 受験申請受付期間
   平成15年9月16日(火)より10月14日(火)
  ■ 受付場所
   査定協会支所及び中販連支所
     ※ 詳細は日査協(03−5776−0901)まで。