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ごあいさつ

 21世紀も目前に迫ったいま、日本の産業は大きな転換期にある。自動車産業は、ここ数十年間、企業内、企業系列内での商品開発から生産/販売までの事業活動の流れに絶えず先進的コンピュータシステムを応用し、ビジネスの革新を進めてきた。
しかし、企業活動のさらなるグローバル化、脱系列化が進み、ビジネスを取りまく環境は急速にオープンなものに変化している。オープンな環境に対応して、情報システムには、国際標準の利用、情報インフラの再構築、次世代型システムへの転換等が求められているが、その規模の大きさと範囲の広さからみて、各企業単独では対応不可能である。また、産業共通の情報インフラづくりという意味あいからも、国のバックアップのもとに、企業が連携して取り組むべき領域であり、そのような取り組みかたが世界的な流れになっている。
 V-CALSは、自動車産業が進めてきたデジタル化によるビジネスの革新の延長線上に、オープン化、国際標準、企業連携、競争と協調をキーワードに、50社以上の企業の参加と、関連団体の協力を得て、情報産業と自動車産業が一体となって次世代型の情報システムの構築に取り組むものである。
 V-CALSは、将来の大きな変化を生み出す核となる可能性を秘めている。この活動を、21世紀の情報産業や自動車産業のみならず、さまざまな産業や諸活動のレベルアップに役立つ成果につなげたい。


V-CALSコンソーシアム
総会議長 濱岡 平一
(日産自動車(株)専務取締役)


engine.gif [45KB] 新車開発の中核業務の「レイアウト検討」を最新の「ソリッドモデリング技術」と「デジタルモックアップ技術」を用いて、3次元的にコンピュータ画面上で実施する例。
従来のワイヤーフレーム(線画)表示に比べ、前後関係や干渉を容易に評価でき、設計者の生産性を飛躍的に向上できる技術であり、早期の実務適用が期待されてる。
デジタルカー
(エンジンルームレイアウト計画の一例)

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