「認証看板」は「国から認証を受けた整備工場」のしるし
「自動車の特定整備」は国から認証を受けた工場でなければ実施できません。
これは、高度な知識・設備・技術が必要であること、特定整備によって自動車の安全や環境の保全が図られるという重要性から、認証制度が法に定められているからです。
国から認証された整備工場に掲げてあるのが、これらの黄色もしくは若草色の「認証看板」。この看板は、国で定められた基準によってクルマを点検し、皆様が安心して乗れるように必要な整備をしてくれる工場のしるしです。
車検には、ユーザー自らがクルマを国の検査場に持ち込んで車検を受ける「ユーザー車検」もありますが、車検が通ったからといって、法律で義務づけられている定期点検整備を実施していないケースが目立っており、車検後の不具合が多数発生しています。
その点、認証工場に車検を任せると、確実に点検を行い、悪いところは相談の上、必要な整備を施します。
車検と定期点検整備の違い
定期点検
クルマの定期点検整備を実施していますか?車検に通っているから大丈夫と思っていませんか?実は「車検」と「定期点検整備」は別物なのです。路上でクルマが動かなくなって、せっかくのドライブが台無しになったりしては大変です。未然にトラブルを防止するため、定期的に点検・整備を実施し、安全・安心なカーライフを楽しみましょう。
定期点検整備はトラブル予防措置
車検とは、一定期間ごとに国が行う検査です。マイカーの場合、新車から3年後、2回目以降は2年に1回、車検を受けなくてはなりません。車検はあくまで、「車検を受けた時点」のクルマの安全面、公害防止面で国が定める基準に適合しているかを、検査機器や目視によって検査するものです。そのため、例えばブレーキがその時点で効いていたとしても、その次の車検まで効くかどうかの判断はされません。
クルマの走行・安全性能は、年々確実に向上しています。それでも、トラブルを防止したり、性能を維持したりするために、メーカーも予防措置を求めています。それは、オイルやタイヤ、ブレーキパッド等ほとんどの交換部品の耐久性能は、過去10年に変化が無く、クルマの性能と同じように向上していないことが国の調査でも明らかになっているからです。だからこそ、定期的な点検・整備でトラブルの芽を摘んでおくことが必要なのです。
ボンネットを開けてエンジンルームをのぞいたり、クルマの外観をチェックするなど、日常的な点検を行い、ウインドウオッシャ液、ブレーキ液、バッテリー液などの量や、タイヤの状態を日ごろから確認しておくだけでも、トラブルの早期発見につなげることができます。
点検整備なき車検はトラブルのもと
車検には、自動車整備工場で行う車検と、ユーザー自らがクルマを車検場に持ち込んで車検を受ける「ユーザー車検」、車検代行業者が持ち込む「ユーザー車検代行」があります。これらのユーザー車検では、検査の通過だけを狙って、点検整備を省略するケースが目立っています。当然のことながら、車検後に、クルマのトラブルが続出しています。少しの負担を避けたがために起きたトラブルが車を凶器に変え、大きな事故を起こしてしまうかもしれません。その場合、お金ではまかないきれない負担がかかってきます。