お知らせ詳細

2005/01/19最近の話題

国土交通省第5回基礎調査検討会

小型二輪車を除く車種について車検期間を延長することは、安全と環境に大きな影響

 国土交通省は1月17日、「自動車の検査・点検整備に関する基礎調査検討会」の第5回会合を開催した。

  同検討会では、これまで「交通事故、交通渋滞、環境汚染の現状等」「ユーザーの保守管理状況(定期点検の実施率等)」「自動車部品の耐久性能の状況」「諸外国における検査・点検整備の実態等」「継続検査時における自動車の不具合状況(整備を実施する前)調査台数73万台」「検査周期の延長を判断するための交通事故、交通渋滞、環境汚染等の社会的影響の試算」「点検整備の状況(前回検査時から今回検査時まで)調査台数2万台」等の調査結果を踏まえ、車検有効期間の延長を判断するための検討を行ってきた。

  今回同検討会でまとめられた考察は以下のとおり

 自動車検査証の有効期間について、(1)自動車の交通事故、環境汚染の状況(2)自動車の使用実態(3)自動車ユーザーの保守管理状況(4)自動車部品の耐久性能(5)諸外国の検査制度(6)自動車の不具合の発生状況(7)有効期間を延長した場合の社会的影響などの視点から、総合的に検討を行った。
この結果からみると、小型二輪車を除く車種について有効期間を延長することは、自動車の安全確保と環境保全に対して大きな悪影響を及ぼすと考えられる。一方、小型二輪車については、初回の有効期間を2年から3年に延長しても、自動車の安全と環境面における影響は小さいものと考えられる。

  今回の検討結果は、2月4日に開催されるフォーラム「車検を考える」で広く意見を聴取したうえで、3月上旬にも開催される第6回検討会の後にとりまとめられる。

■国土交通省「自動車の検査・点検整備に関する基礎調査検討会」ホームページ

ページトップへ