国土交通省は、車輪の脱落事故防止について、依然として車輪の脱落事故が連続して発生していることから、次の対策を講じることとした。
■緊急点検の指示
国土交通省は、大型車の使用者、自動車メーカー等に対し、ホイール・ボルトの緊急点検を指示した。
(1)大型車(車両総重量8トン以上)の使用者は、出来る限り速やか(遅くとも5月15日まで)に、次の措置を講じること。 (1)大型車について、点検ハンマを使用する等により、ホイール・ボルト、ナットに折損、緩み等がないかを点検すること。 (2)点検の結果、異常がある場合には、ホイール・ボルトの交換、規定のトルクによる締付け等、所要の整備を行うこと。 | (2)自動車メーカーは、緊急点検及びその結果必要となる整備の実施方法に関する情報について、大型車の使用者及び整備事業者等への周知徹底を図ること。 |
■検討会の設置 国土交通省は、(独)交通安全環境研究所に「ホイール・ボルト折損による車輪脱落事故に係る調査検討会(座長 森沢武蔵工業大学教授)」を設置する。
検討会においては、ボルト折損の原因を詳細に調査することにより、有効な点検整備の方法の他、使用、構造等の対策についても検討し、本年秋を目途に結論を得る予定。
■参考資料
「大型車のホイールボルトに係る車輪脱落事故発生状況」