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2007/05/07最近の話題

カーエアコンのフロンガス漏れ防止用ケミカル剤(シーラント)に係る注意喚起

 社団法人 日本冷凍空調工業会より日整連を通じ、当会にカーエアコンのフロンガス漏れ防止用ケミカル剤(シーラント)に関する注意喚起の通知がありましたのでお知らせいたします。
 
 カーエアコンのフロンガス漏れ防止剤としてシーラント(※)が市販されておりますが、カーエアコンの修理時等に長時間サイクルを開放しているとカーエアコンを故障させる恐れや、使用済自動車からのフロン回収時にそのまま回収すると回収機が故障する恐れ等があります。

 ※シーラントとは、アフターマーケット商品としてアメリカで製造され、輸入・販売されている市販の添加剤であり、カーエアコンのサイクル(配管)に注入しておくと小さな穴などを塞ぎ、フロンガスの漏れを防ぐことができます。(今回は、その特徴としてシーラントが空気中の水分・湿気や結露水に触れることで硬化するものを対象としています)

 ●整備事業者が携わるカーエアコン関連作業は、以下の4種類があります。
  (1)カーエアコンの故障修理
  (2)事故修復に伴う力一エアコン部品脱着作業(部品交換を含む)
  (3)フロンガスクリーニングマシンによるサービス実施
  (4)使用済み車に対するフロン回収作業(回収事業者のみ)

 ●これらの作業から、次の影響項目が出てきます。
 1)フロン回収装置を故障させてしまう恐れ
 2)シーラント硬化による事後故障発生(クレーム)の恐れ

 ●シーラントの注入有無の確認方法
 エンジンルームに注入済ステッカーが貼ってあれば確認は容易です。貼られていない場合には、個別に専用の検知キットを用いて確認する方法があります。
  検知キットを使用することにより、
 1)エアコンサイクル開放に注意を要する車かどうか(注入済かどうか)、判断できます。
 2)次に示すシーラントリムーバー内部の特殊フィルターの性能低下を防ぎ、その交換頻度を少なくすることができます。

  ●フロン回収装置への影響を防ぐ方法
 フロン回収装置の使用に当たって適切に対応し、作業することが装置の故障や不具合の防止に役立ちます。
 カーエアコンとフロン回収装置の間にシーラント除去ツール(シーラントリムーバー)を追加してフロン回収をおこないます(ガスの再充填時は取外しておき、使用しません)。


※都整商では上記「検知キット」および「シーラントリムーバー」の取り扱いをしております。
  お気軽にご相談ください。 (電話 03-5365-3611)





 

カーエアコンのフロンガス漏れ防止用ケミカル剤シーラントに係る注意喚起チラシ

 ■社団法人 日本冷凍空調工業会ホームページ(リンク)

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