国交省は、「スズキ株式会社より、スズキ・エブリイ(マツダ・スクラム(スズキのOEM車))のバックドアを開ける際、開く速度が速くなる等により開放時にドアが体に当たり怪我をするおそれがあることから、本日より、ユーザーに対し使用上の取扱いについて注意喚起をする旨」の報告があったことを発表した。
≪不具合の内容≫ バックドア開放の際、急激に開放しないよう取り付けられているバックドアバランサのシリンダ内部のピストンに装着されているOリングが膨潤してピストンとの密着が悪くなり、減衰力が低下するものがある。このため、ドアの開放する速度が早くなるもの、また、早く開放した反動でドアが上下に動揺しドアを支えているバックドアドアバランサのドア取付部が破損するなどにより、ドアが体に当たり怪我をするおそれがある。 (不具合発生件数:29件、うち身体の一部にドアが接触したもの7件) |
≪スズキ株式会社における当面の対策≫ スズキ株式会社では、Oリングが膨潤する原因を特定出来ていないことから、事故防止のため当面の対策として、ダイレクトメールによりユーザーへ取扱いに関する注意喚起をし、ユーザーの申し出により販売店において点検し、必要に応じてバックドアドアバランサを良品と交換する。 |
車名 | 型式 | 通称名 | 対象車の範囲及び製作期間 | 対象台数 |
スズキ | EBD-DA64V | エブリイ | DA64V-00072~DA64V-164151 | 約54,200台 |
平成17年8月6日~平成18年7月27日 |
DA64V-00016~DA64V-630995 | 約1,530台 |
平成17年8月24日~平成18年7月18日 |
ABA-DA64W | DA64W-00098~DA64W-153619 | 約40,200台 |
平成17年8月6日~平成18年7月28日 |
マツダ | EBD-DG64V | スクラム | DG64V-00002~DG64V-134049 | 約5720台 |
平成17年9月2日~平成18年7月19日 |
GBD-DG64V | DG64V-00001~DG64V-630242 | 約340台 |
平成17年8月30日~平成18年7月19日 |
ABA-DG64W | DG64W-100002~DG64W-131984 | 約2,850台 |
平成17年9月1日~平成18年7月27日 |
| 6型式 | 2車種 | (製作期間の全体の範囲) | 合計 |
平成17年8月6日~平成18年7月28日 | 約104,840台 |