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2006/04/28最近の話題

国交省,点検・整備等の不良を原因とした大型車の車輪脱落事故の防止策を通知

 国交省では、点検・整備等の不良を原因とすると見られる大型車(車両総重量8トン以上の貨物車又は乗車定員30人以上のバス)の車輪脱落事故が多発したことから、平成16年4月に自動車製作者及び関係団体に緊急点検を指示したが、平成16年12月には、「大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故に係る調査検討会」から、事故防止対策について報告があり、これを受け国土交通省は、大型車使用者、整備事業者等に「再発防止のための注意事項等」(車輪を取り付けるホイール・ナットは規定のトルクで締め付けること、車輪の脱着後は一定距離走行したらホイール・ナットを規定のトルクで増し締めすること、ホイールの種類(スチール製、アルミ製)に合ったホイール・ボルトとナットを使用すること等に注意すること)を指示した。

 その後、同様の事故は発生しており(平成17年1月1日から平成18年3月末までの間に92件の事故が報告)、「再発防止のための注意事項等」の再徹底・浸透が課題となっている。
 このため、国土交通省は、これまでに入手できた事故情報、関係者からの報告、諸外国での車輪脱落事故問題への対応に関する情報を踏まえ、追加の対策等をとりまとめ、自動車関係団体に通知・指示をした。

【追加の対策等の概要】
 (1)これまでも周知を図ってきた「再発防止のための注意事項等」をベースとして、日常点検整備・定期点検整備及びタイヤ交換の正しい方法を法令において規定する予定(今年度前半を目途)。
 (2)自動車製作者は、JIS方式のホイール・ボルト及びナットに、対応するホイール種類(スチール製、アルミ製)が分かるよう、下図(例)のとおり識別表示を行うとともに、その周知を図る。
 (3)冬用タイヤへの履替時期【※4】においては、特に重点的な取組みを実施するとともに、それぞれの取組みが調和されて効果的に実施されるよう、国土交通省及び自動車関係団体は、連絡会を設置する。

 参考資料

  ■国土交通省プレスリリース(リンク)

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