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2005/05/25最近の話題

自動車検査法人、H16年度中の暴力等の不当要求行為をまとめる

 自動車検査独立行政法人では、平成16年度中に全国の自動車検査場から報告があった、自動車検査における暴力等の不当要求行為についてとりまとめた。

 それによると、全国に93か所ある自動車検査場における不当要求行為の総件数は609件、1日当たり2.5件となっており、その内容は、脅迫・威圧行為が99件(前年比△48件)と前年度から減少しているものの、暴力行為が29件(+3件)に増加するとともに、警察当局への出動要請件数が62件(△1件)、不当要求者の逮捕が4件(+1件)もあり、暴力・脅迫・威圧行為が減少するきざしは一向に見られない。

 また、不当要求行為のうち、合格を強要する行為は減少しているが、不合格理由の説明についての執拗な強要と業務時間外における検査の強要は増加している。

 不当要求行為を受検者別で見ると、48%が受検代行業者であり、残りは整備工場24%、ユーザー本人23%となっている。受検台数は整備工場が全体の約7割を占めるので、受検代行業者には、不当要求行為を行う悪質な者が多いことがうかがえるとしている。

 不当要求行為の件数について、検査部管内別でみると、多い順に(1)関東、(2)九州、(3)近畿であり、3検査部管内で全体の70%を占めている。

 自動車検査法人は、基本理念である「人と地球にやさしい車社会の実現をめざし、安全確保と公害防止のため、厳正で公正な検査を実施すること」を実現するため、これまで警備員、防犯カメラ等防犯体制の充実を図ってきた。今後とも、不当要求に対しては、警察と連携を密にして、断固たる態度で臨み、厳正で公正な検査を実施していくこととしている。

 ■平成16年度自動車検査場の不当要求行為の概要

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