〜総整備売上高は前年度比7.2%減の5兆7,283億円〜
国土交通省自動車交通局では、このほど、平成14年の「自動車分解整備業実態調査結果」をまとめた。
それによると、整備総売上高は前年度比7.2%減(4,419億円減)の5兆7,283億円となり、1964年に調査を開始して以来、下げ幅、減少率とも最大となった。
整備要員数は前年度比0.7%減の38万6,977人で、うち整備士数は同0.4%減の32万9,633人だった。
整備要員の平均年齢は、同0.5歳増の39.4歳、整備要員一人当たりの平均年間総売上高は同6.6%減の1, 492万円、整備要員の平均給与は387万2千円と4年連続で減少した。
平成14年度自動車分解整備業実態調査の調査結果概要は以下のとおり。 |
1.目的
本調査は、自動車分解整備業の近代化計画の進捗状況及び近代化の促進に係る諸施策の効果を把握することを目的として毎年実施しているものである。
2.調査時点
平成14年6月末現在。売上高等については、平成14年6月末に最も近い決算期分
3.調査結果の概要(別紙参照)
(PDF)
今回の調査結果は、道路運送車両法に規定する自動車分解整備事業者のうち、平成14年6月現在の全事業場から業態別・規模別に抽出した1割の事業場を対象として調査を行い、その調査データから全体の数値を算出したものである。
(1)総整備売上高
総整備売上高は5兆7,283億円となっており、前年と比較して4,419億円、7.2%の減少となり、昭和39年の調査開始以来、下げ幅、減少率ともに最大である。
(2)整備関係従業員数
整備関係従業員数は537,034人と3年振りに減少となっており、前年と比較して12,997人、2.4%の減少となっている。
(3)整備要員数及び整備士数
整備要員数は386,977人と前年と比較して2,922人、0.7%の減少となっている。うち整備士数については329,633人と前年と比較して1,278人、0.4%の減少となっている。
また、整備要員数に対する整備士数の割合(整備士保有率)は85.2%と前年と比較して0.3ポイント増加しており、増加傾向に変化はない。
(4)整備要員1人当たり年間整備売上高(平均)
整備要員1人当たり年間整備売上高(平均)は14,920千円となっており、前年と比較して6.6%減少している。なお、業態別は以下のとおりである。
専 業 10,959千円(対前年比6.9%減)
兼 業 13,126千円(対前年比6.9%減)
ディーラー 22,532千円(対前年比6.5%減)
(5)整備要員の平均年齢
整備要員の平均年齢は前年と比較して0.5歳増の39.4歳となっており・高齢化の進み具合は近年の傾向と同様である。
(6)年間整備要員の平均給与
年間整備要員の平均給与は3,872千円となっており、4年連続の減少となっている。
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