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2019/09/27あなたの街の自動車整備士

あなたの街の自動車整備士 No.5



――整備士になったきっかけを教えてください
父親に勧められて整備士になりました。
もともと、小学生のころから車のプラモデルが好きで、よく父に買ってもらっては作っていました。そんな僕の姿を見ていたからか、進路を決めなきゃいけない時期に、父から整備士なんて向いているんじゃないかと言われて、自分でもまんざらではなかったので、整備士を選びました。


――整備士とはどのようなお仕事ですか?
自分の技術を活かせる仕事です。昔から、プラモデルで腕を磨いていたので、手先は器用でしたから、一人で黙々と整備をして、時には故障を探して修理してと、自分に合ってるなと感じてます。


――整備士の仕事をしていてよかったなと思うことは何ですか

車の故障で困り果てた友人から「助けて」と言われることがあります。黙ってその場で修理してあげる。また、それがあっという間に直したりできると、もう、友人からは感謝の言葉しかないですよね。人の役に立つって気持ちいいなと思います。


――仕事でのモットーを教えて下さい

常に向上心を持っている事。人の命を預かっている車を整備するので、一瞬でも気を抜くと取り返しのつかない事故に繋がりかねないので、常に前向きに、向上心を持って仕事に当たろうと心掛けています。それくらい気を張っていないと故障の原因も見えてきませんから。


――整備士の仕事をしていて難しいなと感じることはありますか
経験したことのない故障を修理するのに苦労した事ですかね。以前に「調子が悪いので見てください」と入庫してきた車で、最初にお客様から症状をお聞きしたところ2,000回転くらいから、車に振動が出てきて、加速しない、ふけが悪いといった症状なので、これは間違いなくエンジン系のトラブルだなと判断して、エンジン回りを徹底的に調べたのですが全く症状が改善されず、次に足回りかなとあたりを付けて徹底的に調べてもやっぱり原因が分からないんですよね。全くのお手上げでした。


――それでどうされたんですか?

原因が全く分からないので、途方に暮れていたんですけど、ふと、思いついたことがあって、試してみたんです。そうしたら、これがズバリ的中でした。


――原因は何だったんですか?
タイヤでした。足回りも徹底的にと言ったのですが、タイヤだけは確認していなかったんです。タイヤを確認したところ4本とも亀裂が入っていて、空気圧も規定値に至らないような状態でした。よくある話なんですが、この原因がわかるまでに結構時間がかかりました。お客様にも、原因がタイヤでしたと言ったらビックリされていました。


――気分転換・息抜きの方法は何ですか
お囃子ですね。小学5年生のころから地元のお囃子会に入っていて、笛、太鼓といった楽器を主に担当しています。気分転換にはもってこいです。


――第17回東京都自動車整備技能競技大会優勝おめでとうございます

ありがとうございます。実は、4回目の挑戦だったので、素直に嬉しいです。ずっと全国大会に出場したいと思っていたので、ようやく念願かないました。


――第22回全日本自動車整備技能競技大会へ向けて意気込みをお願いします

はい、出場するからには、全力を出し切り優勝目指して頑張ります。

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