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2019/03/07あなたの街の自動車整備士

あなたの街の自動車整備士 No.4



――整備士に求められるものを教えてください。

整備士に求められるものは、正確さと思考力、そして努力する心です。
自動車整備士は、定期点検等の決められた作業(ルーチンワーク)と、突発的な整備作業(故障等)があり、前者には速度・正確さが、後者には加えて論理的思考力が求められると考えています。


――「職人の勘」は必要ないのですか?
整備士が持つべきものは「職人の勘」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
もちろん間違いではありませんが、現代の自動車は「人を乗せるロボット」と言われるほどシステムや設計が高度化しており、職人の勘だけでは整備を完了させることができないケースもあります。
職人の勘があれば故障箇所特定のスピードを早めることはできますが、原因究明のためには専用端末を使用して根拠を明確にすることが求められます。なぜ、どうしてこのような状況(故障)になったのか、を論理的に導き出す必要があるのです。


――故障探求、難しそうですね。

故障箇所の探求は、整備士業務の醍醐味のひとつだと私は考えています。発見が困難な故障箇所に辿り着いたときは「やった!」とテンションが上がります。
特に複雑な機構の故障探求は、ヒラメキと地道な調査の両方が不可欠です。そのためには思考を柔軟にするなど、日々頭の体操が求められる仕事だと思います。
柔軟な思考があれば、仕事に「蟻の目(個別に注目)」と「鷹の目(俯瞰して注目)」を持って臨むことができます。お客様の車両整備であれば故障整備は蟻の目、予防整備は鷹の目といった具合です。
これらは努力で習得できるものですから、整備に興味のある方は是非、業界の門を叩いてチャレンジしてください。


――整備士はどのような存在だと思いますか。
我々自動車整備士は、お客様の車両整備を通じて事故を未然に防ぐ「自動車社会の黒衣(くろご)※1」だと思っています。
※1:くろご(黒衣)は、伝統芸能で芝居や舞台を援護する係。全身黒の衣装を身にまとい、観客からは「見えない存在」という扱い。


――居ないと成り立たない重要な存在ですね。
自動車整備士は目立たず、汚れや危険も伴う仕事ですが、お客様の生命と財産を守る素晴らしい仕事です。自動車の故障は事故に直結します。事故は、お客様の生命と財産の両方に損害を与えますから、予防整備※2はそれらを防ぐ貴重な機会だと考えています。
また、故障の予兆を見逃すことはお客様だけでなく「社会の安全を脅かすことに繋がる」という緊張感を常に持って、仕事に携わっています。
自動車社会の安全・安心を担保する仕事はプレッシャーも大きいですが、そのぶん、やりがいも大きい仕事です。
※2:現時点で問題がなくても(使用頻度や走行距離を考慮して)実施しておくことで、予見できる故障を防ぐことができる整備・交換作業のこと。


――整備士のやりがいを教えてください。
皆様もご存知のことと思いますが、法では「自動車の使用者(ユーザー自身)が車両の維持管理をしなくてはいけない」という原則があります。
我々自動車整備士(国家資格)は、その義務を代わりに実施することができる責任ある仕事です。
私は、この国の安全と安心の一端を担っている、その矜持こそが整備士のやりがいだと思っています。

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