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2019/08/01ひよっこ体験日記

第5回 タイヤについて


今回はタイヤについてお勉強していきたいと思います♪

「走る」「曲がる」「止まる」といった車の基本的な性能は、すべてタイヤから路面に伝えられます。
タイヤは、車が地面と接地している唯一の箇所ですので、非常に重要なパーツです!
では、タイヤの点検作業について見学していきましょう。

◆空気圧※の測り方
自転車と同じように、車もタイヤの中の空気が少なすぎたり多すぎたりすると、安定した走行ができません。
※ここではタイヤ内部に充填された空気の圧力

車種やタイヤのサイズなどにより、適切な空気圧の目安があります。
それでは実際に空気圧を測ってみて、数値が適切かどうかの確認をします!
使う道具はこちら、タイヤゲージと呼ばれるものです。
上のオレンジの柄がエアーにつないで空気を入れるもの。
下がタイヤゲージです。

タイヤゲージには色々なタイプがありますが、今回は、おしりに目盛がついたタイプのものを使用していきます。(棒ゲージ、ペンシルタイプ、と呼ばれるタイプ)


エアーを入れ、タイヤゲージを差し込むと、おしりの目盛が出てきて、そのタイヤの空気圧を指します。


適切な空気圧は、車種やタイヤ・ホイールの種類などにより異なるそうなので、自分の車の適正な空気圧を知っておきましょう。

純正のホイール・タイヤを使用している場合は、運転席側ドアの開口部にラベルが貼ってあります。


一ヶ月に一回はチェックすることが望ましいそうです!


◆溝の見方
タイヤには溝が彫られていますが、走行を繰り返すうちにゴムがすり減り、この溝が浅くなってしまいます。
すると、水はけが悪くなってしまい、雨の日に止まれなくなったりと非常に危険です!
ですので、この溝も点検が必要です。

タイヤ溝ゲージという道具で、タイヤの溝を測定します。


タイヤの接地面にゲージの赤線部分を押し当て、目盛を下ろして溝の深さを測ります。

このタイヤの溝は5㎜でした。
ちなみに、最低ラインは1.6㎜です!

公道を走る車には、国が定めたルールがあります。
そのルールでは、溝の深さが1.6mm未満のタイヤでの走行を禁じています。
すぐに整備工場などでタイヤ交換をしてください。

ちなみにもう一つの確認方法が、「スリップサイン」と呼ばれる部分を確認すること。
まずタイヤを側面から見て三角マークを探します。

この三角マークがあるライン上にスリップサインがあります。


スリップサインは溝の深さが1.6mmになると、現れてきます。

整備士さんによると、最近の車では、センサーでタイヤの残り溝を監視し、溝が少なくなると、チェックランプが点灯し運転者に知らせるというシステムもあるみたいです。
すごいですね…


◆外観の点検
ここまでは、器具を使用したタイヤの点検を見学してきましたが、ふと気づいたことが…
ここまでの作業の中で、整備士さんが、何やらよーくタイヤを見ながら触ってるんです。
何をしているのかお聞きしたら、タイヤの外観を目で見て手で触って異常がないか確認していたそうです。ポイントは、主に次の4点をチェックしていたそうです。


①偏摩耗はしていないか
タイヤの一部が摩耗する「偏摩耗」を放っておくと、タイヤの寿命が短くなったり、車への振動や騒音の原因になったりするそうです。

②キズ・ひび割れ等は無いか
タイヤにキズや、ひび割れがあると、パンクやバーストなどのトラブル、特に、キズがタイヤ内部のコードに達している場合、タイヤが破裂し重大事故につながる恐れがあるそうです。

③異物は刺さってないか
釘や金属片などの異物が刺さっていると、こちらもパンク等のトラブルの原因となります。

④サイド部が膨らんでいないか
タイヤサイドの一部が局部的に膨らんでいる場合は、タイヤ内部のコードが切れている可能性があり、とても危険だそうです。すぐに交換等した方がいいそうです。

なるほど、器具による点検と、目で見て行う点検、全てをチェックして初めて安全に車が走れるんですね。

今回はタイヤの点検方法についてお送りしました。


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