(社)日本自動車整備振興会連合会は、点検整備済ステッカーを剥がす際の留意事項をまとめ、公表しました。
ステッカー剥離作業時には従業員等作業者がケガ等しないよう、下記を参考に、安全作業の周知徹底をお願いします。
1.用意するもの
(1)剥がし治具
パテ作業等で使用するヘラ(先端がゴムまたはプラスチック製)またはステッカー剥がし専用スクレーパーを使用して下さい。
※カッター、剃刀またはステッカー剥がし専用ではないスクレーパー等を使用するとケガまたは車両を傷付ける恐れがありますので使用しないで下さい。
(2)剥がし剤
アルコール(メタノール、エタノール等)や炭化水素系の溶剤や市販のシール剥がし剤を使用して下さい。
但し、市販のシール剥がし剤は車内装品等へ影響を及ぼす場合がありますので、注意事項をよく確認して使用して下さい。
※特にトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル等が含まれる場合は使用を避けて下さい。狭く密閉されやすい車内での有機溶剤の使用は危険です。
(3)その他
(1)ビニールシート等(剥がし剤が飛散する場合がありますのでそれを避けるため)
(2)ヘアードライヤー(ステッカーを暖めると剥がし易くなります。)
※火傷等防止のため、家庭用ドライヤー以上の熟が発生する物(ヒートガン等)の使用は避けて下さい。
※ガラスへの長時間の熱風は避けて下さい。
※ステッカー周辺の貼付物等(テレビアンテナ等、保安基準で許可された貼付物等)への熱風は避けて下さい。
2.剥がし方
(1)ステッカー剥がし治具を使用する場合
A:改良ステッカー※の場合
※ステッカーを剥がしやすくするために、点検月数字の白い部分(糊なし面)をステッカーの端部まで拡大したもの
22年用ステッカー以降で、本年3月下旬から供給開始予定(以下同じ)。
(1)点検整備済ステッカーの端部(点検月数字の白い部分)に剥がし治具を差し込み、ステッカーを少しめくります。
(2)めくれた一部を指で持ち、ゆっくり剥がし治具を使用しながら剥がしていきます。
B:現行ステッカーの場合
(1)点検整備済ステッカーの端部(できるだけ点検月数字の白い部分)に剥がし治具を差し込み、ステッカーを少しめくります。
(2)めくれた一部を指で持ち、ゆっくり治具を使用しながら剥がしていきます。
(2)ヘアードライヤーを使用する場合
A:改良ステッカー※の場合
(1)点検整備済ステッカーの端部(点検月数字の白い部分)に指を当ててステッカーを少し浮かせます。
(2)ステッカーの少し浮いた部分にヘアードライヤーの熱風を当てます。
(3)ステッカーに触っているとすぐに柔らかくなる感触が指に伝わってきますので、ステッカーを剥がそうとする部分に熱風を当てながら引っ張るようにしてゆっくり剥がしていきます。剥がす角度を90度方向にする事で剥がし易くなります。(図7)
B:現行ステッカーの場合
(1)点検整備済ステッカーにヘアードライヤーの熱風を当てます。(できるだけステッカーの端部(点検月数字の白い部分)に当てます。)
(2)ステッカーに触っているとすぐに柔らかくなる感触が指に伝わってきますので、手で端からステッカーをゆっくりと剥がしていきます。(剥がす角度は90度が望ましい)
(3)ステッカーを剥がそうとする部分に熱風を当てながら、引っ張るようにしてゆっくり剥がしていきます。
3.糊が残った場合
・剥がし剤(アルコール等)を糊の残っている部分に塗布(吹きつけ等)し、暫く放置した後にウエス等で拭き取ります。
・少量の糊なら、セロハンテープやガムテープ等の粘着剤を利用し取り去る方法もあります。(粘着面をペ夕べタと引っ付けてみることで取れる場合があります。)
4.注意事項
◎寒い日はガラスが冷たく、ステッカーの糊が硬くなり剥がしにくくなりますので、注意して下さい。
◎剥がし剤を使用する場合には、剥がし剤に記載されている注意事項に従い、特に換気には十分注意して作業を行って下さい。
◎ヘアードライヤーを使用する際は、火傷等にご注意下さい。
なお、有機溶剤や剥がし剤を使用した後にはヘアードライヤーを使用しないで下さい。
◎ステッカー剥がし専用スクレーパーを使用する際は、ケガ等に注意して下さい。
■日整連からのお知らせ「点検整備済ステッカー」の剥がし方(印刷用)
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