平成15年10月1日より、施行された「東京都ディーゼル規制」。
その取締りを行う「自動車Gメン」へ石原都知事から訓示が行われた。
都知事は「ディーゼル規制に対し、国民の協力と都職員の努力をお願いする」と述べ、担当官のかけ声と共に、各Gメンは予定された取締現場へと出動した。
一都三県の条例では、PMの排出基準を満たさず、初年度登録から七年を超えたバスやトラックなどのディーゼル車の走行を禁止する。禁止命令に従わない場合は五十万円以下の罰金となる。ただし、条例制定の時期が遅れた神奈川県は、罰則の適用を半年間見送る。各都県は融資制度や補助制度を設け、基準を満たす新車への買い替えや排ガス中のPMを減少させる装置の取り付けを運輸業者らに促してきた。
規制直前には、国の補助金の打ち切りやPM減少装置生産の遅れなどにより、対策が間に合わないという声が殺到。各都県では装置や新車の発注を済ませた場合に限り、今年末まで罰則適用の猶予を決めている。
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総勢70名の自動車Gメン 知事訓示式の後、取締りへと出動した。 | 都知事は「ディーゼル規制に対し、国民の協力と都職員の努力をお願いする」と述べた。 |
平成15年10月1日(水)午前0時~1時30分に行われた第一回違反ディーゼル車取締り結果(速報)
| 調査台数 | 現場確認車両 | 内訳 |
適合車両 | 違反車両 |
総数 | 120 | 83 | 80 (96.4%) | 3 (3.6%) |
内訳 | 都内 (30.8%) | 37 | 25 | 25 (100%) | 0 (0%) |
都外 (69.2%) | 83 | 58 | 55 (94.8%) | 3 (5.2%) |
*都を使用の本拠とする自動車には違反が見られなかったものの、他県からの流入車両については違反が若干見受けられた。