「PRTRデータ地図上表示システム」の公開について(お知らせ) 1.経緯 「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(化管法)に定める化学物質排出移動量届出制度(PRTR制度:Pollutant Release and Transfer Register)に基づき、人の健康や生態系に有害なおそれがある特定の化学物質について、事業者は環境への排出量や廃棄物に含まれての移動量のデータ(PRTRデータ)の届出を行っています。 国に届け出られた個別事業所ごとのPRTRデータは、都道府県別、業種別等に集計・公表されていましたが、「今後の化学物質環境対策の在り方について」(平成19年8月中央環境審議会中間答申)における「個別事業所ごとのPRTRデータがより容易に入手可能となるよう、現在の開示請求方式を改めて、国による公表方式とすべき」との提言を踏まえ、平成21年2月から個別事業所ごとのPRTRデータをホームページ上に公表しております。 さらに、同答申において、国民により分かりやすい形でPRTRデータを提供する観点から「国のホームページ等を活用した排出地点の地図上へのプロット」等ができるような工夫を行うべきとの提言がなされていることを踏まえ、今般、「PRTRデータ地図上表示システム」を環境省ホームページ「PRTRインフォメーション広場」において公開することといたしました。 なお、PRTR制度の詳細につきましては、環境省ホームページ「PRTRインフォメーション広場(http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html)」に掲載しておりますので、そちらを御覧ください。
2.PRTRデータ地図上表示システムの概要 PRTRデータ地図上表示システムは、化管法に基づいて事業者から届出されたPRTRデータを地図上で表示するとともに、以下のとおりPRTRデータを検索・閲覧できるようにしたものです。
・URL:http://www2.env.go.jp/chemi/prtr/prtrmap/ ・主な機能: [1]個別事業所のPRTRデータの地図上への表示が可能(様々な縮尺でシームレスに閲覧可能) [2]個別事業所の検索が可能(検索のキー:事業所名、化学物質名 等) [3]個別事業所の、大気、水等の排出先別の排出量・移動量や、その経年変化等を表やグラフで表示が可能・閲覧可能なデータ:平成13年度から平成21年度までのPRTRデータ※※ PRTRデータの概要 ○対象物質:人の健康や生態系に有害な影響を及ぼすおそれのある化学物質354物質 ○対象業種:金属鉱業、原油・天然ガス鉱業、製造業など23業種 ○内容:事業者が大気、水、土壌等へ排出している対象化学物質とその量事業者が廃棄物として処理するために事業所の外へ移動している対象化学物質とその量等 (注)・閲覧可能なデータは、毎年度のPRTRデータの公表に伴い、新たに追加・更新等を行う予定です。
・「平成21年度のデータ」とは、21年度の排出量・移動量等で、22年度に届出されたものを指します。 ・平成22年度データ(平成23年度に届出・公表)から、対象物質数は354物質から462物質に変更されるとともに、対象業種に医療業が追加され24業種となります。
3.PRTRデータ地図上表示システムの活用 PRTRデータ地図上表示システムを用いることによって、関心のある地域での化学物質の排出状況や、関心のある化学物質の全国の排出・移動状況などを把握することができます。このように、本システムを通じて、様々な主体がPRTRデータをより一層活用することが期待されます。 |