国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)は、平成21年度の自動車アセスメントの比較評価結果をまとめ、公表した。
平成21年度は、販売実績の多い12車種(軽自動車1車種、小型・普通乗用車10車種(うちワンボックス及びミニバン3車種)及び商用車1車種)とメーカーからの委託による5車種を対象とし、アセスメントを実施。
新たに前面衝突後席乗員保護性能評価、後面衝突頚部保護性能試験、後席シートベルト使用性評価試験、座席ベルトの非着用時警報装置評価試験を追加。また、従前からの衝突安全性能試験(フルラップ前面衝突試験、オフセット前面衝突試験、側面衝突試験の3つの試験を実施。)、歩行者頭部保護性能試験、ブレーキ性能試験及びサイドカーテンエアバッグ※の展開評価等も実施した。
今回の試験結果を見ると、衝突安全性能試験の総合評価(3つの衝突試験結果から総合的に評価したもの)については、運転席は12台中9台が最高の六つ星、助手席は12台中7台が六つ星となるなど、評価の高い車種が増えている。
また、歩行者保護性能評価試験については、最高のレベル5の評価を得た車種が3車種あった。
※ サイドカーテンエアバッグとは、側面衝突時に乗員の頭部を保護することを目的とするものであり、ルーフレール等に格納され、側面 衝突時に気嚢が膨らむことにより、主に車体のAピラーからフールレールに沿ってCピラー付近まで展開するエアバッグのこと。
■平成21年度自動車アセスメントの概要について(参考資料)
■平成21年度 自動車アセスメントの試験結果一覧
結果の詳細については、国土交通省のホームページ 、NASVAのホームページ 及び携帯サイトNASVA mobile に掲載されるとともに、地方運輸局、運輸支局等とNASVAの支所等において、パンフレットが配布される。
<自動車アセスメントとは>
信頼できる安全性能評価を公表して、ユーザーが安全性の高い自動車を選択しやすい環境を整えるとともに、自動車メーカーに対しより安全な技術の開発を促すことによって、安全な自動車の普及を促進しようとするもの。
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