車検に通れば安全なの?
~定期点検で安心・安全なカーライフ~
愛車の定期点検整備を実施していますか?車検に通っているから大丈夫と思っていませんか?実は「車検」と「定期点検整備」は別物なのです。路上でクルマが動かなくなって、せっかくのドライブが台無しになったりしては大変です。未然にトラブルを防止するため、定期的に点検・整備を実施し、安全・安心なカーライフを楽しみましょう。
定期点検整備はトラブル予防措置
車検とは、一定期間ごとに国が行う検査です。マイカーの場合、新車から3年後、2回目以降は2年に1回、車検を受けなくてはなりません。車検はあくまで、「車検を受けた時点」のクルマの安全面、公害防止面で国が定める基準に適合しているかを、検査機器や目視によって検査するものです。そのため、例えばブレーキがその時点で効いていたとしても、その次の車検まで効くかどうかの判断はされません。
クルマの走行・安全性能は、年々確実に向上しています。それでも、トラブルを防止したり、性能を維持したりするために、メーカーも予防措置を求めています。それは、オイルやタイヤ、ブレーキパッド等ほとんどの交換部品の耐久性能は、過去10年に変化が無く、クルマの性能と同じように向上していないことが国の調査でも明らかになっているからです。だからこそ、定期的な点検・整備でトラブルの芽を摘んでいくことが必要なのです。
ボンネットを開けてエンジンルームをのぞいたり、クルマの外観をチェックするなど、日常的な点検を行い、ウインドウオッシャ液、ブレーキ液、バッテリー液などの量や、タイヤの状態を日ごろから確認しておくだけでも、トラブルの早期発見につなげることができます。
点検整備なき車検はトラブルのもと
車検には、自動車整備工場で行う車検と、ユーザー自らがクルマを車検場に持ち込んで車検を受ける「ユーザー車検」、車検代行業者が持ち込む「ユーザー車検代行」があります。これらのユーザー車検では、検査の通過だけを狙って、点検整備を省略するケースが目立っています。当然のことながら、車検後に、クルマのトラブルが続出しています。少しの負担を避けたがために起きたトラブルが車を凶器に変え、大きな事故を起こしてしまうかもしれません。その場合、お金ではまかないきれない負担がかかってきます。