国土交通省は、大都市地域等における自動車に起因する大気汚染問題が依然として残っている状況にあり、中でも大気汚染への影響度が大きいディーゼル車の排出ガス対策の推進が求められていることから、警察、自動車検査独立行政法人等関係機関の協力を得て、昨年6月及び10月を重点実施期間として「ディーゼルクリーン・キャンペーン」を全国的に実施するとともに、キャンペーンの啓発活動の一環として、ポスターやリーフレット等の掲示・配布を行い、次のような成果を得ることができました。 1.街頭検査結果 重点実施期間中の街頭検査では、全国で2,345台のディーゼル車について黒煙測定を実施しました。その結果、基準値を超える4台の車両に対し、整備命令書の交付を行いました。 また、硫黄分濃度分析器による燃料に関する検査については、621台実施(特に中部・近畿・九州地区においては、当該検査を最重点項目として359台実施)しました。その結果、不正軽油(規格外の燃料)を使用していた7台の車両に対し、警告書の交付を行いました。
2.迷惑黒煙通報制度結果 平成14年度より導入した迷惑黒煙の通報制度については、全国の運輸支局に迷惑黒煙相談窓口「黒煙110番」を設置し、一般の方から情報として寄せられた著しく黒い煙を排出している自動車のユーザーに対し、自主点検等の指導を行うというものです。 平成23年4月から10月までの間では、全国で73件の通報があり、車両が特定された67件の自動車ユーザーに対してハガキにより自主点検を実施するよう指導を行いました。 3.点検整備による黒煙低減効果 平成23年10月中に整備のために入庫したディーゼル車40,558台について、整備後における黒煙の低減効果を調査したところ、黒煙濃度が10%以上低減した車両が14,634台(全体の36%)ありました。点検整備がディーゼル黒煙の低減に効果があることが確認されました。 4.エコドライブの普及の促進 全国で約47万枚のチラシを配布し、エコドライブの周知に努めました。
1.街頭検査結果(黒煙)(平成23年6月及び10月に検査を実施) 重点実施期間中における街頭検査においては、全国で2,345台のディーゼル車について黒煙検査を実施しました。そのうち4台の車両に対し、整備命令書の交付を行いました。
また、硫黄分濃度分析器による燃料に関する検査については、621台実施し、その結果、不正軽油(規格外の燃料)を使用する車両が7台判明しましたので、適正な燃料を使用するよう文書による警告を発しました。
2.迷惑黒煙通報制度結果(平成23年10月末現在) 全国の運輸支局に迷惑黒煙相談窓口「黒煙110番」を設置し、一般の方から情報として寄せられた著しく黒い煙を排出している自動車のユーザーに対し、自主点検等の指導を行いました。 平成23年4月から10月までの間に全国で73件の通報があり、車両が特定された67件の自動車ユーザーに対してハガキにより自主点検を実施するよう指導を行いました。 3.事業者による点検結果 (1)整備事業者による入庫車両の点検結果 (1)平成23年10月中に車検整備のために入庫したディーゼル車40,558台について、整備後における黒煙の低減効果を調査したところ、黒煙濃度が10%以上の低減効果が認められた車両が14,634台(全体の36%)ありました。点検整備がディーゼル黒煙の低減に効果があることが確認されました。
(2)平成23年10月中に点検整備(車検整備を含む)のため入庫したディーゼル車54,781台について、エア・クリーナの点検をしたところ、エア・クリーナの清掃・交換をした車両は、45,042台(全体の82%)ありました。 (3)平成23年6月中に点検整備(車検整備を含む)のため入庫したディーゼル車41,380台について、燃料噴射ポンプの封印を確認したところ、噴射ポンプの封印が開封されていた車両が、2,727台(全体の7%)ありました。
(2)バス事業者による自主点検結果(エア・クリーナ点検結果) 平成23年10月中にバス事業者(1,743事業者)が57,078台について、エア・クリーナを自主点検したところ、エア・クリーナの清掃・交換を行った車両が、25,869台(全体の45%)ありました。 (3)トラック事業者による自主点検結果(エア・クリーナ点検結果) 平成23年10月中にトラック事業者が123,047台について、エア・クリーナを自主点検したところ、エア・クリーナの清掃・交換を行った車両が、78,351台(全体の64%)ありました。
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