国交省関東運輸局は、平成23年6月に重点期間として実施した「不正改造車を排除する運動」及び「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の実施結果をまとめた。
これによると、同局は2,964台の街頭検査を行い、うち270台の保安基準不適合を指摘している。
詳細は以下のとおり。
「不正改造車を排除する運動」及び「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の実施結果について ― 2964台の街頭検査を行い、うち270台に保安基準不適合を指摘― 関東運輸局では、自動車の不正改造による交通事故の防止、自動車の排出ガス・騒音並びにディーゼル車両から排出される黒煙等による環境の悪化が社会問題となっていることから、関係機関及び自動車関係団体等の協力を得て、6月1日から30日までの1ヶ月間を強化月間として「不正改造車を排除する運動」及び「ディーゼルクリーン・キャンペーン」を実施しました。
1.街頭検査等の実施結果 関東運輸局管内の各運輸支局では、深夜・休日等の特別街頭検査5回を含む35回の街頭検査・指導を実施しました。 この街頭検査で、2,964台の車両について検査を行い、270台の不良車等が確認されました。このうち不正改造車82台、整備不良車6台の車両に対し、必要な整備を命令する「整備命令書」を交付しました。
2.迷惑改造車相談窓口(不正改造車110番)へ寄せられた主な情報 (1)関東運輸局及び管内運輸支局の「不正改造車110番」窓口へ寄せられた不正改造車に関する情報は52件でした。 (2)このうち必要な調査等を実施し、事実が確認できた36件に対して、不適合箇所を保安基準に適合させるよう、はがきにより通知しました。
3.不正改造車排除についての講演実施結果 関東運輸局管内の自動車整備士専門学校等4校の延べ983名に対し、不正改造車排除について講演を実施しました。
4.ディーゼルクリーン・キャンペーンの実施結果 (1)街頭検査時に171台の車両について黒煙の測定を行った結果、基準値を超えている車両の1台に対し、「整備命令書」を交付しました。 (2)関東運輸局及び管内運輸支局の迷惑黒煙相談窓口「黒煙110番」へ寄せられた情報2件に対し、はがきにより自主点検を呼びかけました。
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【不正改造車の状況】
1,街頭検査における主な不正改造車両の傾向 ( 検査実施車両数:2,964台中82台が不正改造車) ・着色フィルムの貼付17台 ・回転部分突出8台 ・クリアレンズ等の違法灯火31台 ・マフラー改造等による近接排気騒音基準値超過24台 ・突入防止装置不良9台 ・ダンプ荷台差し枠取付5台 ・最低地上高不良11台 ・その他171台 ※ 複数計上あり |
2,「不正改造車110番」へ寄せられた主な情報 ( 不正改造車に関する情報(52件)このうち36件にはがき送付) ・着色フィルムの貼付1件 ・マフラーの騒音27件 ・回転部分突出3件 ・ダンプ荷台差し枠取付3件 ・警音器不良3件 ・突入防止装置不良5件 ・その他10件 |
【関連資料】
■「不正改造車を排除する運動」及び「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の実施結果について