国交省は、平成22年の6月と10月に重点期間として実施した「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の調査結果をまとめた。
これによると、ディーゼル黒煙については、点検・整備における低減効果があり、特にエアクリーナーの清掃等が黒煙の低減に高い効果が認められた。
詳細は以下のとおり。
国土交通省は、大都市地域等における自動車に起因する大気汚染問題が依然として残っている状況にあり、中でも大気汚染への影響度が大きいディーゼル車の排出ガス対策の推進が求められていることから、警察、自動車検査独立行政法人等関係機関の協力を得て、昨年6月及び10月を重点実施期間として「ディーゼルクリーン・キャンペーン」を全国的に実施するとともに、キャンペーンの啓発活動の一環として、ポスターやリーフレット等の掲示・配布を行い、次のような成果を得ることができました。 1.街頭検査結果 重点実施期間中の街頭検査では、全国で2,591台のディーゼル車について黒煙測定を実施しました。そのうち14台の車両に対し、整備命令書の交付を行いました。 また、硫黄分濃度分析器による燃料に関する検査については、640台実施(特に中部・近畿地区においては、当該検査を最重点項目として260台実施)し、その結果、不正軽油(規格外の燃料)を使用する車両が8台判明しました。 2.迷惑黒煙通報制度結果 平成14年度より導入した迷惑黒煙の通報制度については、全国の運輸支局に迷惑黒煙相談窓口「黒煙110番」を設置し、一般の方から情報として寄せられた著しく黒い煙を排出している自動車のユーザーに対し、自主点検等の指導を行うというものです。 平成22年4月から10月までの間では、全国で46件の通報があり、車両が特定された43件の自動車ユーザーに対してハガキにより自主点検を実施するよう指導を行いました。
3.点検整備による黒煙低減効果 平成22年10月中に整備のために入庫したディーゼル車42,614台について、整備後における黒煙の低減効果を調査したところ、黒煙濃度が10%以上低減した車両が13,540台(全体の32%)ありました。点検整備がディーゼル黒煙の低減に効果があることが確認されました。
4.エコドライブの普及の促進 全国で約47万枚のチラシを配布し、エコドライブの周知に努めました。
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【関連資料】
■「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の成果をお知らせします。(平成23年2月1日)