国土交通省は、「自動車エコ整備に関する調査検討会(委員長:大聖泰弘早稲田大学理工学術院教授)」において、自動車の点検整備におけるCO2排出量の削減効果を把握するための調査検討を行い、報告書をとりまとめ公表した。
詳細は以下のとおり。
自動車エコ整備に関する調査検討会報告書(概要)
1.調査の目的・内容 本調査検討会は、自動車の点検整備におけるCO2 排出量の削減効果を具体的に把握することを目的とし、「点検整備の実施によるCO2 削減の効果」の検証及び「整備事業場におけるCO2 削減の取り組み」の把握の2つの項目に分けて調査し、検討を行った。 2.調査結果 ○ 点検整備の実施によるCO2 削減の効果 点検整備項目のうち、CO2 削減効果の期待されるエンジン・オイル及びオイル・フィルタ交換、エア・クリーナ・エレメント交換、タイヤ空気圧調整の3 項目を実施することで、2%程度の燃費改善効果が確認され、CO2削減効果も同様と考えることができる。
○ 整備事業場におけるCO2 削減の取り組み 自動車整備業界において自主的に策定された「地球温暖化防止推進マニュアル※」にあるような取り組みの実態を、具体的に検証することにより、実際に事業場のCO2 排出量が削減され、光熱費の節約にも繋がっている状況が確認された。 ※ 社団法人日本自動車整備振興会連合会 平成21 年5 月策定
3.今後の課題 本調査において一定の成果を得ることができたことから、地球温暖化の防止を図っていくためには、本調査検討会の成果を如何に有効に活用していくかが課題となる。 なお、考えられる活用方策は以下のとおり。
○ 自動車ユーザーへの啓発 ・本調査結果等の自動車ユーザーへの周知 ・国土交通省と自動車関係団体が行う「自動車点検整備推進運動」における取り組み ○ 自動車整備業場へのCO2 削減対策の普及促進 ・「地球温暖化防止推進マニュアル」のさらなる普及啓発 |
【関係資料】
■自動車エコ整備に関する調査検討会報告書
■自動車エコ整備に関する調査検討会委員名簿