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2007/07/09不正改造防止

自動車検査独立行政法人、カスタムカーショウで不正改造車に注意喚起

 自動車検査独立行政法人は2007年1月から5月にかけて、全国主要都市で開催された5つのカスタムカーショウに自動車検査官等延べ38名を派遣して展示車両を調査した結果を発表した。
 発表内容は以下の通り。

 1.自動車検査独立行政法人は、昨年に引き続き、1月から5月にかけて、全国主要都市で開催された5つのカスタムカーショウ(東京オートサロン、大阪オートメッセ、福岡オートサロン、名古屋オートトレンド、札幌オートサロン)に自動車検査官等延べ38名を派遣し、展示された車両1,912台のうち、保安基準に適合しない又は適合しなく なるおそれがあるにもかかわらず、公道走行できない旨を明示していなかった展示車両150台の出展者及び自動車部品を展示した9社に対し、文書により注意を喚起しました。

 2.2年目を迎えた今回のカスタムカーショウにおいて、昨年と比較し、出展者の不正改造車に対する理解も深まり、公道走行できない車両に「公道走行不可」等の表示が適切に行われたほか、主催者等による自主的な啓発活動も見受けられるなど、概ね適正なショウ運営が図られていると考えられます。
 これらの結果、不適切な表示等を行っている車両数が昨年の298台から約半数の150台、装置毎の基準不適合箇所数も408件から285件と大幅な減少を示し、不正改造防止の啓発に大きな成果がありました。

 3.しかし一方では、前回指摘を受けながら今回も改善策を講じない出展者や、登録番号標(ナンバープレート)付き車両を保安基準に適合しない状態で展示している例が依然として一部に見受けられたことは、今後の課題として残りました。

 前回及び今回の主な保安基準不適合箇所は次のとおりです。

〔H18〕(1)灯火の色等(29%)
    (2)窓ガラス貼付物(21%)
    (3)回転部分の突出(19%)
    (4)エア・スポイラの突出(18%)
〔H19〕(1)窓ガラス貼付物(31%)
    (2)エア・スポイラの突出(23%)
    (3)回転部分の突出(22%)
    (4)灯火の色等(8%)

 同法人は、「健全な車社会の実現を目指し、他のカーショウへの展開も視野に入れながら、今後もカスタムカーショウにおける啓発活動に取り組み、社会から迷惑車両を排除し、交通社会の秩序維持に努める」としている。



※東京オートサロン2007における自動車検査独立行政法人の活動

 ■カスタムカーショウで不正改造車に注意喚起(自動車検査独立行政法人リンク)

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