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2007/02/01環境

後部座席のシートベルトを着用していますか?

 『1割に満たない着用率』
運転席や助手席のシートベルトは、道路交通法によって運転中の着用が義務づけられています。もう常識ですよね。しかし、後部座席のシートベルトを着用している人は多くないのが現状です。
 「罰則がないから」と、軽く考えている方も多いのではないでしょうか。
 ところが、万が一の事故に遭遇した際、後部座席のシートベルトを着用した場合とそうでない場合では人が受ける被害にも大きな差が出てきます。
 では、後部座席のシートベルトを着用すると、どれほど交通事故時に被害を軽減できるのでしょうか。JAFが行った2005年の交通事故死傷者調査では、後部座席シートベルトを着用した場合と着用していない場合では、着用していない場合の方が約4倍も致死率が高くなることが判明しています。
 後部座席のシートベルト着用率は一般道路で7・5%、高速道路でも12・7%しかありません。
 後部座席のシートベルト着用は、皆さんの安心と安全を守ってくれます。

『全席の人にも大きな影響』
 「後部座席のシートベルトを着用していないと、万が一の事故の際、前席にも被害が及びます」。こう言うと皆さんエッ? という顔をされますが、どうして前席に被害が及ぶのでしょうか。下の写真を見てください。

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 これは独立行政法人自動車事故対策機構が行った実験の写真です。
後部座席の人が、衝突によって前席にたたき付けられていることがわかります。このような衝撃により、前席の人が背もたれとエアバッグの闇に挟まって死亡する事故も少なくありません。
 例えば、後部座席の体重50kgの人がシートベルトを着用していないで、時速40kmで衝突すると、前席に加わる力は1.5トンと想像を超えます。
 これを防いでくれるのが後部座席のシートベルト。着用によって衝撃が30分の1に抑えられます。
 後部座席のシートベルトの着用は、自分の身を守るだけではなく、大切な同乗者も守ります。
※写真提供=独立行政法人自動車事故対策機構

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