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2005/03/28不正改造防止

国交省 新年度より街頭検査等の際、不正軽油使用者へ整備命令

 近年、自動車の排出ガス対策の一環として軽油の低硫黄化が進められているにもかかわらず、軽油等に重油を混和した、いわゆる不正軽油(規格外燃料)を使用する実態が全国的に見受けられており(PDF)、不正軽油は、製造時に生じる有害廃棄物(硫酸ピッチ)の不法投棄により環境汚染の問題等を生じさせるほか、自動車用燃料として使用することにより、排出ガス中に含まれる有害物質の増加や自動車の装置の機能悪化等、安全・環境上の問題を引き起こすことが懸念されている。

  国土交通省は、燃料の性状と保安基準への適合性との関係を定量的に明らかにするため、これまで一年近くにわたる公道走行試験を実施、不正軽油を自動車用燃料として使用した場合、原動機の始動が著しく困難になる等道路運送車両の保安基準に不適合となるおそれがあることを確認(PDF)、また、街頭検査等の際に使用が可能な、可搬性等に優れた硫黄分濃度測定器を、新たに開発した。

  これらをもとに、新年度より、新たに開発した硫黄分濃度測定器を活用し、街頭検査等の際に使用する燃料に係る検査を実施、自動車に不正軽油が使用されていると判明した場合、適正な燃料を使用するよう、文書による警告又は適正な燃料への入れ替えを命じる整備命令を発令、不正軽油の使用の排除を行っていくと報じた。

●詳細は国土交通省報道発表資料(リンク)をご覧ください。

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