国土交通省は、平成20年度の「自動車アセスメント」として、販売実績の多い15車種(軽自動車5車種及び小型・普通乗用車10車種(うちワンボックス及びミニバン6車種))とメーカーからの委託による4車種を対象とし、それぞれについて衝突安全性能試験(フルラップ前面衝突試験、オフセット前面衝突試験、側面衝突試験の3つの試験を実施。)、歩行者頭部保護性能試験及びブレーキ性能試験からなるアセスメントを実施した。
■今回の試験結果
1.サイドカーテンエアバックの評価(サイドカーテンエアバッグとは、側面衝突時に乗員の頭部を保護することを目的とするものであり、ルーフレール等に格納され、側面衝突時に気嚢が膨らむことにより、主に車体のAピラーからルーフレールに沿ってCピラー付近まで展開するエアバッグ)
・評価を行った全ての車種で、試験法で定めた基準を満たしていた。
2.衝突安全性能の総合評価(3つの衝突試験の結果から総合的に評価したもの)
・平成19年度より六つ星の評価を得た車種の割合が減少しているが、これは、試験対象に軽自動車が無かった昨年度と比較して、軽自動車が多く含まれてことが主な要因と考えられる。
3.歩行者頭部保護性能評価
・最高のレベル5の評価を得た車種が3車種あり、全体としても評価(レベル)の高い車種が増える傾向にある。
それぞれの車種の結果は別紙(PDF ファイル284KB)の通り。
結果の詳細については、国土交通省のホームページ 、NASVAのホームページ 及び携帯サイトNASVA mobile に掲載されるとともに、地方運輸局、運輸支局等とNASVAの支所等において、パンフレットが配布される。
<自動車アセスメントとは>
信頼できる安全性能評価を公表して、ユーザーが安全性の高い自動車を選択しやすい環境を整えるとともに、自動車メーカーに対しより安全な技術の開発を促すことによって、安全な自動車の普及を促進しようとするもの。