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2007/12/20最近の話題

国交省、使用過程車の排ガス性能調査結果を受け、ダイハツ工業に調査指示

 国土交通省は、使用過程にある車両の排出ガス性能の実態を把握するため、一般ユーザーから使用中の8社10車種、計60台のガソリン乗用車を借り上げて排出ガス測定調査を行ない、さらに同省の型式指定審査を受けた「排出ガス量の低減レベル(認証レベル)」の値を満足しているか調査した。
 その結果、10車種中9車種については使用段階においても、排出ガス性能が持続していると判定されたが、ダイハツ工業(株)の軽乗用車ムーヴは、排出ガス測定を行った12台のうち、8台で排出ガス中の非メタン炭化水素(NMHC)の量が、法令で規定する排出ガス規制値は満足しているものの、型式指定の審査の際に確認した値を満たしていないとの結果となった。

 この結果を受けて、国交省はダイハツ工業(株)に対し原因調査を指示、同社から「ムーヴを含め、同じ触媒・燃料制御システムを有する3車種について、燃料制御プログラムに改善すべき点がある」との報告を受けた。また、同社は、平成19年12月下旬から、当該3車種について、燃料制御プログラムを変更する措置(サービスキャンペーン)を開始するとしている。

 国交省は、「ダイハツ工業(株)が市場措置を適切に実施するよう、監視を行うとともに、より多くの車種を選定して排出ガス測定を実施し、実使用下にある車両の性能・状態の把握に努めるとともに、市場抜取試験(サーベイランス)制度構築に向けての課題の抽出とそれを踏まえた検討をする」としている。



 【関係リンク】
 ■ 使用段階における自動車の排出ガス性能に関する調査結果について
    ~ダイハツ・ムーヴ等の燃料制御プログラムに改善すべき点が見つかりました~(国交省)

 ■ムーヴ・ムーヴラテ・ミラジーノについて(ダイハツ工業(株):サービスキャンペーンサイト)


 * 【別紙1】 自動車排出ガス性能劣化状況市場抜取試験導入調査(平成18年度)の概要
 * 【別紙2】 ダイハツ工業(株)からの報告の概要


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