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2007/10/02最近の話題

国交省「ナンバープレートカバー」に関するネットアンケート結果をまとめる

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 国交省は、自動車用品店などで「ナンバープレートの汚れ防止」「ファッション」などの名目で販売されているいわゆる「ナンバープレートカバー」について、国土交通行政インターネットモニターを対象にアンケートを実施し、その結果をとりまとめた。
 このナンバープレートカバーは、 ほぼ透明なものから、可視光線透過率が50%程度の濃い着色がなされたものまで、多種類の製品が市販されている。
 これらのカバーを装着した自動車について、「ひき逃げ、当て逃げがあっても、目撃者がナンバーを読みづらい」「ナンバーを見えにくくすることで、車を使った犯罪を助長するのではないか」「夜間は2~3メートル離れただけで、番号を確認できない」「ナンバープレートカバーは禁止すべきではないか」との意見、投書が国民から国土交通省に寄せられていた。
 詳細は以下の通り



このアンケート調査は、平成19年7月にしたものであり、1,069名(男性539名、女性530名)の20歳代から80歳代までの幅広い年齢層にわたる方々から回答を頂きました。その結果を公表します。

・対象者 : 平成19年度国土交通行政インターネットモニター1,195名
・回答率 : 89.5%(1,069名)
・実施期間 : 平成19年7月10日~平成19年7月25日

<結果のポイント>
 回答者1,069名のうち、約78%の方が毎週1回以上自動車を運転し、そのほとんどの方が自家用自動車(家族名義を含む。)を保有しています。
 また、自家用自動車を保有している方のうち、3.5%の方がナンバープレートカバーを装着しているとの回答でした。
 カバーを装着した自動車のナンバープレートの表示内容の視認性については、50%を超える方が「表示内容が非常に見にくい」とのご意見でしたが、「着色の濃いカバーは見にくいが、着色の薄いカバーはカバーがない場合と変わらない」とのご意見も約41%あり、視認性への評価が分かれました。
 最後に、ナンバープレートカバーの装着規制の是非については、約66%の方が「着色濃度にかかわらず全面禁止すべき」とのご意見であり、「着色の濃いカバーのみ禁止すべき」としたご意見(27%)を大幅に上回りました。全面禁止すべきとのご意見は、全年齢層で半数を超えていましたが、20歳代、30歳代でやや低く、50歳代以上で高い傾向がみられました。

 以下、結果のポイントをご紹介します。(パーセンテージは小数点以下を四捨五入しています。)

* 自動車の運転状況及び自家用自動車の保有状況について
 「ほぼ毎日運転している」と回答した方が56%、「週1,2回程度運転している」と回答した方が22%、「月に1,2回程度運転する」と回答した方の5%を合わせると、83%の方が日常生活の中で定期的に運転しており、「ほとんど運転しない」「運転免許証を持っていない」と回答した方(合計で17%)を大きく上回って、自動車が生活の必需品となっている状況がうかがえます。
 また、月に1,2回程度以上運転していると回答した方の自家用自動車(家族名義を含む)の保有率は98%と、ほぼ全ての方が自家用自動車を保有していることがわかりました。今回の調査でも自家用自動車の普及率の高さがあらためて裏付けられました。

* ナンバープレートカバーの認知度等について
 ナンバープレートカバーについては、「知っていた」と回答した方が78%、「知らなかった」と回答した方が21%と、知っている方が知らなかった方を大きく上回っており、「知っていた」と回答した方に見かける頻度を尋ねたところ、「頻繁に見かける」と回答した方が25%、「たまに見かける」と回答した方が69%と、全国的に一定以上の割合でカバーを装着した自動車が普及していることがわかりました。

* アンケート回答者のナンバープレートカバー装着について
 自家用自動車を保有していると回答した方のうち、「装着している」と回答した方が3.5%、「装着していない」と回答した方が81%でしたが、無回答も15%ありました。

* ナンバープレートカバーを装着した場合の表示内容の視認性について
 国土交通省において、実際に乗用車に市販されているナンバープレートカバーを装着した写真を貼付して、ナンバーの表示内容の視認性について尋ねたところ、「表示内容が非常に見にくい」と回答した方が51%、「着色の濃いカバーは見にくいが、着色の薄いカバーはカバーの無い場合と変わらない」と回答した方が41%となっており、90%以上の方が着色の濃いカバーは見にくいとの回答でしたが、着色が薄いカバーの視認性については評価が分かれました。
 また、「その他」と回答した方の意見として、「カバーを着けていても近いと見えやすいが、離れるにつれて格段に見えにくくなる」「本来、ナンバープレートにカバーを着ける必要性はなく、違反逃れの目的ではないか。」「程度の差はあれ、(カバーを着ければ)見にくくなることは確か。仮に透明であっても着けるべきではない」「薄いカバーでも経年変化により視認性が落ちてくるのではないか」とのご意見も頂きました。

* ナンバープレートカバーの装着の規制の是非について
 最後に、ナンバープレートカバーの装着を規制すべきかどうかについて尋ねたところ、「全面的に禁止すべき」と回答した方が66%、「着色の薄いカバーは良いが、着色の濃いカバーは禁止すべき」と回答した方が27%あり、「規制の必要はない」と回答した方の2%を大きく上回り、90%以上の方が何らかの規制は必要であると考えていることがわかりました。
 なお、ナンバープレートカバーを装着した場合の視認性に対する質問で「着色の薄いカバーは、カバーの無い場合と変わらない」とした回答の方でも、「全面的に禁止すべき」と回答した方が26%あり、「表示内容が非常に見にくい」と回答しながら、「着色の薄いカバーは良いが、着色の濃いカバーは禁止すべき」と回答した方の16%を大きく上回りました。
 また、「その他」の回答をされた方が5%あり、主な意見として「無色透明のカバー(クリアカバー)以外禁止すべき」というご意見を多く頂きました。

 今回、皆様から頂いたご意見等を参考にしながら、国土交通省では、今後有識者を交えた検討会を立ち上げ、ナンバープレートカバーの規制の在り方について検討してまいります。
 皆様方の多大なるご協力ありがとうございました。

 ※アンケート調査の結果についての詳細は、別添「アンケート結果」をご覧下さい。



    *  ナンバープレートカバー「アンケート結果」PDF形式
    *  ナンバープレートカバー「参考図表」PDF形式
    *  ナンバープレートカバー「アンケート内容」PDF形式
 

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