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ドライバーの疑問を解消するQ&A

Q1. このスッテカーを知っていますか?

A. 前面ガラスの中央部に貼付られているのが「検査標章」で、車検の有効期間を示します。また、前面ガラスの助手席側上部に貼付されている丸いステッカーが「点検整備済ステッカー」です。
検査標章

自動車検査証の有効期間(車検期間)がいつまでなのかを示すもので、一般的に前面ガラスの上方中央部に貼付することになっています。この検査標章を表示していなければ、クルマを運行することはできません。この検査標章は年ごとに色を変えることになっており、平成10年に車検期間が満了するものは橙色、11年は青色、12年は赤色、13年は緑色となっています。
点検整備済ステッカー

定期点検整備を確実に実施した自動車であることを示すために貼付してあるもので、次回の定期点検整備の実施時期が外から見てもわかるように、毎年ステッカーの色を変えるとともに、実施年月を表示しています。
ちなみに、ステッカーの色は平成10年に実施時期となる場合は橙色、11年は青色、12年は赤色となっています。また、裏面には定期点検整備を実施した整備事業場名、次回の定期点検整備の実施時期等が記載されています。
 
Q2. 整備事業場と車検代行業者との違いは?
A. 最近、車検代行業者を整備事業場と勘違いして、思わぬトラブルに発展したというケースがあります。
車検代行業者とは、ユーザーの皆さんに代わって国の検査場で車検を受ける業者のことをいいますが、車検代行業者は整備事業場ではありませんので、一般に車検の際にクルマの整備を実施することはありません。ですから、車検に合格したといっても、その後に不具合が発生するケースがあります。平成9年に、ユーザー車検合格後に何らかのトラブルが発生して整備事業場に入庫したクルマを調査した結果、1か月以内に入庫したケースが30%、その半数近くがブレーキ関係の不具合となっており、整備費用は2〜4万円が約3割、10万円以上というのも約6%ありました。
これに対して整備事業場は、国からクルマの分解整備事業を実施してもよろしい、という認証を受けた事業場ですから、ユーザーの皆さんから車検の依頼を受けた場合は、クルマの状態を点検し、点検の結果、必要となった整備を実施し、安全面、公害防止面を十分に確認したうえで車検を受けるという違いがあります。ユーザーにクルマの「保守管理費任」があるという観点からも、きちんと点検・整備を実施してから車検を受けることが望ましいことは当然です。なお、整備事業場では、定期点検を実施したクルマには、整備保証をしておりますので、引き続き安心してクルマを使用できます。
 
Q3. 車検と定期点検整備の違いは何ですか?
A. 簡単に違いをいえば、車検は一定期間ごとに国が行う検査で、定期点検整備は、クルマの健康状態を定期的にチェックし、必要に応じて整備を行うことです。車検は、あくまでもその時点でのクルマの安全面や公害防止面が基準に適合しているかどうかを、テスターや目視などによって検査するもので、次の車検までの安全性が保証されているものではありません。
それに対して、定期点検整備は、クルマのトラブル防止や性能の維持を図るための予防整備であり、点検の結果、不具合箇所を整備します。その際、部品の摩耗などにより近々不具合になるおそれがある箇所についても、故障が発生する前に整備をして、一定期間の安全性等を確保するものです。
トラブルのない快適なカーライフを楽しむためには、定期点検をきちんと受けて、安全性を確認し、悪い箇所は整備しておくことが大切なのです。
 
Q4. 車検を受ける際の総費用は、どれくらいかかるのてすか?
A. 車検の際の総費用は、クルマの点検・整備に必要な技術料金と部品代などの点検・整備料金と、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などの税金等諸費用に大別されます。あらかじめ見積りを提示してもらい、整備事業場との合意のうえで車検作業を依頼しましょう。
車検時には点検・整備料金と税金等の諸費用が必要です。
例:小型自家用乗用車(1800ccクラスで車両重量1.3t)






点検技術料金 定期点検で義務づけられている項目の点検を行う技術料金
整備技術料金 点検の結果、整備が必要な箇所の整備を行う技術料金
お客さまのご用命により行う整備の技術料金
部品・油脂代金 使用部品、エンジン・オイル等の代金
その他 点検のためのエンジン、下廻り等の洗浄料金等






自動車重量税 車検時に国へ納める税金
37,800円
自賠責保険料 自動車便用者が必ず入らなければならない法律で定められている強制保険の保険料
※27,600円
検査手数料 検査を受け、自動車検査証の交付を受けるための国へ納める手数料
1,400円
合計 66,800円

※24か月契約の本土適用金額です。
このほか、検査代行手数料や消費税等が必要です。
 
Q5. 定頼点検整備では、どういうところを点検・整備するのですか?
A. 定期点検整備には1年点検と2年点検があり、故障を未然に防ぐための予防整備、また、ドライバーの安全維持と公害防止のために行うという、大変重要なものです。2年点検の代表的な点検項目は次のとおりですが、整備事業場では、プロとしての知識と技術を生かしてきびしくチェックし、必要に応じて整備を行います。
代表的な点検項目
かじ取り装置
  • ハンドルの操作具合
  • ロッド、アーム類の緩み、がた、損傷の点検
制動装置
  • ブレーキのきき具合の点検
制動装置
  • ブレーキ・パッドの摩耗の点検
  • ブレーキ・ディスクの摩耗、損傷の点検
  • ディスク・キャリパの液漏れ、機能、摩耗、損傷の点検
制動装置
  • ブレーキ・ライニングの摩耗の点検
  • ブレーキ・ドラムの摩耗、損傷の点検
  • ホイール・シリンダの液漏れ、機能、摩耗、損傷の点検
走行装置
  • ホイール・ベアリングのがたの点検
緩衝装置
  • サスペンション取付部、連結部の緩み、がた、損傷の点検
  • ショック・アブソーバの損傷、オイルの漏れの点検
動力伝達装置
  • ドライブ・シャフトの連結部の緩みの点検
点火装置
  • 点火プラグの状態・点火時期の点検
原動機
  • ファン・ベルトの緩み、損傷の点検
  • エア・クリーナ・エレメントの汚れ、詰まりの点検
原動機
  • 排気ガス・テスターを使ってのCO、HCなどの点検
公害防止装置
  • 公害発散防止装置等の点検